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科目  マメ科

原産国  イタリア・シチリア島

花の色  白、赤、ピンク、紫、オレンジ、複色

大きさ  高さ15~300cm

香りの良いつる性のマメ科植物

イタリア・シチリア島原産で、巻きひげで絡みながら伸びていきます。スイートピーの英名は、香りの良いことの意「Sweet(甘い)と」、マメ科の「pea(豆)」が合わさったものです。和名は「麝香豌豆」です。

育て方

スイートピーを含むマメ科ラティルス属は世界に約100種が分布し、日本には4種が自生します。毎年花を咲かせる「宿根スイートピー」は同じ属の別種です。
17世紀後半、植物学者によってイタリアのシチリア島で原種が発見されました。その後ヨーロッパに渡って一大ブームを巻き起こし、イギリスを中心に品種改良が重ねられました。日本へは江戸時代に渡来し、大正時代以降から盛んに栽培されるようになり、今では世界一の品質を誇っています。
冬咲き、春咲き、夏咲きの3つの品種があり、一般によく親しまれているのは春咲き品種です。また、つるにならないものは「矮性系」として区別されます。ポット苗が晩秋から早春に店頭に並びます。葉の色が濃く、つるが伸びすぎていないものを選ぶようにします。

用土は、水はけと通気性に富み、水もちのよい土を好みます。赤玉土(小粒)8・腐葉土2のなどの割合の配合土を用います。また、庭植えの場合は、植え付けの2週間ほど前に、苦土石灰を土に混ぜ込み、酸性度合いを中和しておきます。
肥料は、庭植えの場合は、1平方メートルあたり50gの緩効性化成肥料をあらかじめ土に混ぜておきます。追肥は、化成肥料を3月頃に与えます。鉢植えの場合は、用土1リットル当たり3gの緩効性化成肥料をあらかじめ土に混ぜておきます。追肥は、月1回程度、緩効性化成肥料を置き肥します。窒素分が多いと、葉ばかり茂って花つきが悪くなるので、元肥・追肥ともに、チッ素分が少なく、リン酸分の多い肥料を選びます。

ふやしたい場合は、種まきでふやします。
花後、サヤエンドウのような果実ができ、サヤが茶色くなったら、種を採取します。乾燥貯蔵して、秋にまきます。

主な作業としては、「花がら摘み」、「摘心」、「誘引」があります。
花がら摘みは、花持ちをよくするため、花色があせてきたら、花柄のつけ根から折り取ります。ただし、種を収穫したい場合は、最後の方に咲いた花はそのまま残しておきます。
摘心は、草丈が20cmほどに伸びたら、上の部分5~6節ほどを切り取り、わき芽を伸ばすようにします。これによって枝数が増え、ボリュームがでます。草丈の伸びない品種には、不要な作業です。
誘引は、3月ごろに生長して伸びた巻きひげを、10cm角ほどのネットを張って、巻きつけるようにします。ビニールタイや洗濯バサミなどで、葉の一部をネットに留めていきます。巻きひげのない品種は放任できます。

育成に適した環境

日当たりと、風通し、水はけの良い場所が適しています。十分に日に当たらないと、花つきが悪くなり、開花期に日照不足になると、つぼみが開かずに落ちてしまします。耐寒性はあまりないので、庭植えの場合は、敷きわらなどの霜よけの対策をします。また寒い地方では、耐寒性に優れた夏咲きの品種を選ぶと良いです。マメ科の植物なので、連作障害の可能性があり、植え付けの場所には注意します。

種まきの時期

種まきの時期は、春咲き品種なら9月下旬~10月中旬頃、夏咲きの品種なら10月中旬~11月が適しています。種の発芽温度は15~20℃です。耐寒性があまりないので、遅くとも初霜の降る前には種まきを終わらせます。ただ、早くまきすぎても冬が来る前に育ちすぎてしまうので、時期には注意します。種の皮が固い硬実種子なので、半日ほど吸水させ、ふくらんだタネだけを選んで1穴に3~4粒まき、あとで間引きして1本にします。
庭植えの場合は、日当たりの良い場所で、深さ2~3cmの穴を、20cm間隔で掘り、1つの穴に3~4粒の種をまいて、軽く土を掛けます。芽が出たら、1本を残し、ほかは株元から切って間引きします。
鉢植えやプランターの場合は、4~5号鉢に3~4粒の種をまき、日当たりのいいところで育てます。芽が出たら、地植え同様に芽を間引きます。
苗植えの時期は、秋の終わり~冬にかけて出回っているものを、入手次第、植え付けます。育ちすぎてしまうと、根つきが悪くなります。一年で枯れる植物なので、植え付けたあとに植え替えの必要はありません。

水やり

乾かし気味に管理し、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。暖かくなると、つるがどんどん伸びて生長するので、水切れに注意します。また冬は土の表面が凍ることがあるので、水やりのしすぎには注意します。

気を付けたい病気

気をつけたい病気はうどんこ病です。
うどんこ病は、葉や茎に小麦粉をはたいたような白い粉状の菌がつく病気です。春と秋に発生します。菌は葉の栄養を吸って光合成をできなくしてしまうので、見つけ次第、薬剤を散布します。その際、花やつぼみにかかると変色するので、かからないように注意します。水に弱い菌なので、定期的な水やりで予防できます。
気を付けたい害虫は、アブラムシとヨウトウムシです。
アブラムシは、花が咲いてから発生しやすく、茎葉、花などについて吸汁します。見つけ次第、殺菌剤を散布します。ヨウトウムシは、夜になったら土中から出てき葉を食べます。朝に葉の裏や茎にヨトウムシがついていないかチェックします。

太陽をいっぱい浴びて育つ

日にたっぷり当てて、花がら摘みや摘心、誘引など、日常のお手入れをきちんとしてあげれば、春に可愛らしい、色とりどりの花を咲かせてくれます。甘く優しい香りがするので、花束などにアレンジしたり、花瓶に活けて置くだけでも、ぱっと部屋の中が明るくなりそうです。庭植えの場合は、開花時期は、華やかさを演出してくれそうです。

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