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科目 ヒガンバナ科

原産国 イベリア半島を中心とした地中海沿岸地域

花の色 白、オレンジ、黄、複色

大きさ 高さ10~50cm

香りとともに春を告げる花

イベリア半島を中心とした地中海沿岸地域に、およそ30の野生種があります。花は、6枚の花弁と、スイセンの花に特徴的なラッパ状の副花冠から成ります。秋に球根を植えて、春に花を楽しむ「秋植え球根植物」です。

育て方

代表的な種類に、ラッパズイセン、八重咲きスイセン、房咲きスイセン、口紅スイセンなどがあります。開花期は早いもので11月の紅葉の頃、遅いものでは3月~4月のサクラの花の咲く頃と、系統によって異なります。いずれも秋から初夏にかけて生育し、夏には枯れて休眠します。
花姿は、非常にバラエティーに富んでいますが、基本は花びら6枚と、「副花冠」と呼ばれる花びらが中心に付きます。副花冠は大きくラッパ状に伸びたり、杯状に広がったりして、スイセンの花の特徴的なものになっています。花色は黄色、白、オレンジが多く、変わったものにピンクや緑色があります。
「スイセン」というと、日本で野生化しているニホンズイセンを指すことが多かったのですが、現在は他の種や園芸品種も含めたスイセン属の総称として使われています。海外の園芸品種などを総称して「セイヨウスイセン」と呼ぶこともありますが、そういう名前のスイセンはありません。

用土は、水はけがよく、通気性に富み、水もちのよい土を好みます。市販の草花用培養土、または赤玉土(小粒)6・腐葉土3・牛ふん堆肥1などの割合で配合した土を使用します。
肥料は、あらかじめ緩効性化成肥料を元肥として混ぜておき、11月ころに芽が出たら、リン酸分の多い液体肥料を追肥します。窒素分の多い肥料を与えると、葉ばかり茂って、肝心の花が咲かないことがあります。

ふやしたい場合は、分球でふやします。
7月~9月に、葉が枯れて休眠期に入った球根を掘り上げると、子球根がたくさんついていることがあります。それを手で割って分って分球し、日陰の涼しいところで乾燥させてから、秋に植えます。球根は大きくなるまで開花しませんが、大きめの子球なら、1年後くらいから花を咲かせます。

主な作業としては、「花がら摘み」があります。
花が終わったら、花茎のつけ根から切り取ります。ただし、生きている葉は切らずに残します。花後に、葉の光合成の栄養が球根に貯蔵されるので、葉を切ってしまうと、翌年の開花ができません。

育成に適した環境

耐寒性は強いです。日当たりが良い環境が適しています。日照不足になると、花つきが悪く、花後の球根も太りにくくなります。土壌は、粘土質よりも砂質を好むので、水はけが悪い場合は、パーライトや軽石などを加えて土壌改良します。

種まきの時期

スイセンは、球根や苗から育てます。植え付けの時期は、9月~10月が適しています。遅くとも11月いっぱいまでには、鉢植えか庭植えします。冬の寒さや霜に堪えられるよう、購入したらできるだけ早く植え付け、根をしっかり張らせるようにするのがポイントです。暖かくなったときの生育の勢いに大きな差がでます。
球根の鉢植えの場合は、鉢の底に鉢底石を敷き、6号鉢に3~5球を目安に、球根の頭が少し出るくらいの浅植えにします。球根の庭植えの場合は、日当たりと、水はけの良い土壌に植え付けます。深さ10cm(球根2つ分程度)の穴を掘り、株間を15~20cmほど空けて植え付けていきます。庭植えの場合は、3年くらいは植えっぱなしで大丈夫です。
苗を植える場合は、ポットの中にすでに根が回っていることが多いので、入手し次第すぐに植え付けます。鉢植えの場合は、1~2周り大きい物に植え付けます。庭植えの場合は、株間を15~20cmほど空けます。

水やり

たくさんの水を必要とします。冬から春にかけての生育期は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。また、花が枯れてからも、光合成のために葉を伸ばしているので、水やりは継続します。葉が全て枯れて休眠に入ったら、水やりをやめます。

気を付けたい病気

気を付けたい病気はモザイク病です。
ウイルスによるモザイク病に感染すると、葉にモザイクのような色むらが発生し、生育不良になり、枯れてしまします。一度かかった株は薬が効かないので、球根は焼却処分します。植え付けていた土も処分し、感染していない株は違う場所に植え替えます。予防法は、主にアブラムシが媒介するので、アブラムシの防除をしっかり行うことです。

スイセンで冬の庭に彩りを

比較的丈夫な球根植物で、寒さにも強いので、初心者向きの花と言えます。花の種類もたくさんあり、甘い香りがする「香り水仙」、バラのように華やかな「八重咲き水仙」、たくさんの花をつける「房咲き水仙」、ラッパのような「ラッパ水仙」、口紅を差したように紅色の縁をした「口紅水仙」など、好みの花を選ぶところから、楽しめそうです。冬に開花する花を選べば、冬の寂しい庭やベランダに、彩りを添えてくれるはずです。日常の手入れでは、生きている葉を切ってしわまないこと、植え付けは冬前に根付かせるため、なるべく早く時期に行うこと、などがポイントです。

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