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科目  スイカズラ科

原産国  ユーラシア、南アフリカ

花の色  青、紫、白、ピンク、黄、赤

大きさ  高さ10~100cm

高原に咲くさわやかな花

秋の高原を彩る花で、別名「マツムシソウ」と呼ばれます。真ん中が盛り上がったユニークな花姿と、やわらかな色合いが魅力で、古くから俳句にも詠まれ、秋の季語にもなっています。

育て方

ヨーロッパを中心としてアジア、アフリカにかけて、約80種類が分布しています。毎年花を咲かせる多年草のものと、一度花を咲かせて実を結ぶと枯れてしまう1・2年草のものがあります。花色は紫や青が多く、その他に白やピンク、深紅などがあります。草丈は小さいものは10cmほど、大型種は1mを越し、低木のように茂ります。元々高い山に自生していることから、霜が当たっても平気なほど耐寒性が強いですが、高温多湿の環境ではすぐに枯れてしまいます。そのため、風通しのよい環境で育てるのがポイントです。花壇や切り花に多く利用されているのは、花が盛り上がるように咲くS・アトロプルプレアと、大輪で花弁の広い優雅な花をつけるS・コーカシカです。アトロプルプレアは園芸品種が多く、花色も豊富です。鉢物では、S・コンバリアなどをもとにいくつもの品種が育成されています。

用土は、水はけの良い土を好みます。鉢植えの場合は、2~3割鹿沼土を混ぜた市販の草花用培養土か、赤玉土(小粒)4・軽石砂4・腐葉土2などの割合で配合した土を使います。宿根性のものを何年も栽培するには、山野草向けの用土を使います。庭植えの場合は、植え付ける前に、腐葉土や山砂を混ぜ合わせておきます。また、酸性の土を嫌うので、植え付け2週間前に、苦土石灰を混ぜておくと良いです。
肥料は、植え付け時に緩効性化成肥料を施しておきます。3月~4月と9月~10月に1回ずつ同様の肥料を与えるか、同時期の7~10日に1回、薄めた液体肥料を追肥します。真夏や冬の休眠期は生長しないので、肥料は不要です。かえって根を傷めてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

ふやしたい場合は、種まきかさし木、株分けでふやします。
主には、種まきでふやします。種の発芽適温は15~20℃ほどで、発芽まで7~10日ほどかかります。水をはじきやすい種なので、砂などで少しもんでからまくと発芽がよくなります。
株分けとさし木の時期は、2月~4月が適しています。株分けは、株を掘り上げ、根についた土を軽くほぐします。花芽がそれぞれに2~3個つくように、株を手やナイフで分けます。十分に根が生えたら、それぞれの株を、鉢植えや庭植えをします。地面に植え付けます。さし木は、花がついていない若い茎を選び、先端から7~10cmほどのところで茎を切り取ります。川砂やバーミキュライトを入れた鉢に茎をさし、土が乾かないように水やりをして管理します。根が十分に生えたら、鉢植えや庭植えにします。

主な作業としては、「剪定」と「夏の手入れ」があります。
多湿に弱いので、枯れた花は早めに摘み取り、株全体の風通しをよくしておきます。また花後は、茎を半分くらいに切り詰めると、新しい芽が出て再び花を咲かせます。夏の手入れは、同じく多湿を避けるため、6月以降は室内に取り込んでおきます。庭植えの場合は、6月~9月の梅雨時期から夏にかけて、株元を敷きワラや腐葉土で覆って(マルチング)地温の上昇を抑えます。マルチングには、雨による泥はねを防ぐ効果もあります。

育成に適した環境

耐寒性に強く、耐暑性は種類によって異なります。日当たりと、水はけがよく、また風通しのよい環境が適しています。多くは比較的冷涼な気候を好み、冬でもよほどのことがない限り、防寒不要です。ただし、南アフリカ原産のS・アフリカーナやS・インシサは半耐寒性で、-5℃以下では枯れます。高温多湿に弱く、枯れやすくなるため、多年生のものでも多くは1・2年草として栽培されます。夏の間は、できるだけ涼しい場所に置いて育てます。

種まきの時期

種まきの時期は、9月~10月が適しています。気温が高いと発芽しないので、あまり早めにまかないように注意します。まず、育苗ポットにバーミキュライトを入れ、種を2~3粒まきます。薄く土をかぶせ、土が乾かないように水やりをして管理します。発芽したら、元気のよい苗を1つ選んで、他を間引きます。11月頃までに肥料を1週間に1回追肥しながら、管理します。本葉が3~4枚になったら、鉢植えや庭植えにします。
苗植えの時期は、3月~4月が適しています。鉢植えか庭植えにして育てます。鉢植えの場合は、苗よりも1回り大きな鉢に植え付けていきます。庭植えの場合は、日当たりと風通しのよい場所を選び、苗よりも1回り大きな植え穴を掘って植えます。株同士の間隔は、草丈に合わせて10~30cm空けます。短期間しか栽培しないときは、間隔をつめて植えても大丈夫です。

水やり

乾燥に強く、過湿に弱い性質があります。根を張るとかなりの乾燥に耐えられますが、生育期に極端に乾燥すると、花が咲かなくなるので注意が必要です。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。真夏は蒸れやすいので、気温の高い日中を避け、涼しい朝夕に水やりをします。

気を付けたい病気

気を付けたい病気は灰色かび病です。
春~梅雨、秋~初冬に発生しやすい病気で、葉や茎、花にシミのような斑点ができ、次第に広がって灰色のカビが生えます。見つけ次第、病変部を取りのぞきますが、株全体に広がってしまった場合は、株ごと処分します。予防策は、原因となる多湿を避けるため、風通しのよい場所で管理することです。

豊富な種類からお気に入りを選ぶ

多年草のもの、一年草、二年草と品種によって育てる期間が異なり、ブルーや紫色の花色を中心に、白、ピンク、黄、赤などの様々な花色のものがあります。自分のイメージに合うものを探して、育てることができそうです。もともと高い山に自生していることから、乾燥には強いですが、夏の高温多湿の時期には、管理に注意が必要です。秋にきれいな花を咲かせてもらうためにも、育てる環境を整えて、夏の時期を乗り切りたいものです。

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