科目 セリ科
原産国 ヨーロッパ
花の色 白
大きさ 高さ10㎝~60㎝
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目次
夏の暑さで枯れてしまうがこぼれ種で翌年も増える
オルレアは、ヨーロッパが原産のセリ科の多年草です。多年草ですが、夏の暑さに弱く、夏越しできずに枯れるため、日本では1年草として扱われています。しかし、涼しい地域ではそのまま夏越しをする場合もあります。また、こぼれ種で翌年も咲く場合が多いです。
育て方
開花している苗を春に購入し、花壇や鉢植えに植え付けるか、秋に種をまいて育成します。肥料は与えなくても育ちますが、植え付けの時に、できれば緩効性化成肥料を少量混ぜ込んでおくと良いです。追肥する必要はありません。肥料過多になると花付きが悪くなり、葉ばかりが茂ってしまいます。株間は30cmほど間隔を取ります。花は5~6月です。花が咲き終わったら花がらを摘みます。夏になると自然に枯れます。種を取りたい場合はその分を残しておき、よく乾燥させて種とりをします。
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育成に適した環境
日当たりが良く、水はけの良い土壌が適しています。土は、地植えの場合は水はけを良くするために腐葉土や川砂を土に適量混ぜておきます。鉢植えも市販の花用培養土を使用するか、自分で作る場合は小粒赤玉土7、腐葉土3の割合で混ぜ込みます。日当たりが悪いと花付きが悪くなり、花茎が間延びした状態になりやすくなります。その場合は株の近くに支柱を立て、ひもで株を支えると良いです。夏の暑さには弱いですが、割り切って夏越しをさせずに枯らせるのであれば特に暑さ対策の必要はありません。夏越しが可能な涼しい地域では、花が終わってから葉が伸びて、冬を迎えます。寒さには大変強いため、特に世話をしなくても霜や降雪に耐え、冬を越します。心配な場合は霜除けをすると良いです。
種まきの時期
9~10月が適期です。花が終わって充分に乾燥した種を採取してまくことが出来ます。種は棘がありますが、大きいので種まきが比較的容易です。種まきの時期が遅くなると発芽しにくくなったり育ち切らずに枯れることもあります。市販の種まき用土か培養土を入れたプランターやポットに5粒ぐらいずつまき、軽く土を被せ、明るい日陰で乾燥しすぎないよう管理します。2週間~1ヶ月で発芽します。本葉が3~4枚になったら間引きしていきます。また、苗が小さいうちは耐寒性が充分でないため、厳寒の地域では根がしっかりと張るまでポットで冬を越させるほうが安全です。寒さが厳し過ぎない地域であれば直まきのほうが容易です。オルレアは直根性で、根を傷つけると枯れてしまうため、花壇や鉢植えに植え付ける時は土ごと移植するなど充分に注意します。
水やり
地植えの場合は特に水やりをしなくても、降雨のみで大丈夫ですが、乾燥した日が続いて土の表面が乾いていたらたっぷりと水やりをします。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまで水を与えます。やや乾燥気味な土壌が適しています。
気を付けたい病気
アブラムシ、ダニ
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ナチュラルな白い花はメインの花の引き立て役として重宝
日本ではまだ歴史の浅いオルレアですが、近年のガーデニングブームやフラワーアレンジメントの普及で急激に需要が伸びています。華奢で繊細な佇まいの白い花は、花束やフラワーアレンジメントで使用すると今風のナチュラルテイストにまとまるため、メインの花を引き立てる切り花としてもよく使われています。ガーデニングでは、コンテナ栽培すると、コンテナから溢れんばかりの白い花が大変美しく、こぼれ種でいくらでも増えるので毎年楽しめます。花壇のボーダーとしても大変映えます。セリ科の「ホワイトレースフラワー」という花によく似ていて、仲間だと間違えられやすいですが別種の花です。