記事の詳細

科目  ウリ科

原産国  南アフリカ

花の色  黄

南アフリカ原産の夏の果実

シャリシャリとした食感と、さっぱりとした甘みが持ち味の果実です。楕円形のものや、黄色やオレンジの果実など、様々な品種があります。

育て方

南アフリカ原産のウリ科の一年草です。果形が楕円のものや、果肉が黄色いものなど、いろいろな品種があります。大きさには小玉種から大玉種までありますが、家庭菜園では、小玉種のほうが育てやすいです。日本に入ってきたのは、奈良時代と言われています。明治になって優良品種が相次いで導入され、現在のようなスイカができ上がりました。重さ2~3kgの小玉スイカは、冷蔵庫に丸ごと入る食べきりサイズで人気です。大玉スイカよりも作りやすく、上手に作れば1株で3~4個収穫できます。

用土は、鉢植えの場合、市販の野菜用培養土か、赤玉土(小粒)7・腐葉土2・バーミキュライト1などの割合で混ぜた土を使用します。
肥料は、鉢植えの場合は、化成肥料を植え付けの土に混ぜあわせます。追肥は、つるが伸びはじめてから最初の実が確認できるまでに1回と、果実がにぎりこぶしくらいの大きさになったら1回、計2回与えます。庭植えの場合は、植え付けの2週間前に、1平方メートルあたりコップ1杯(100g)、1週間前に堆肥1袋(2kg)と化成肥料コップ1杯(100g)を混ぜあわせた土で畝を作っていきます。
植え付け時の肥料は少なく、追肥はたっぷりが、スイカ栽培のコツです。植え付け時に肥料を与えすぎると「つるぼけ」と呼ばれる茎葉ばかりが茂る状態になります。

主な作業としては、「摘芯」、「受粉」、「摘果」、「収穫」があります。
プランターや鉢で育てる場合は、容量20L以上の大きめのプランターで2株、10号以上の鉢で1株が目安です。子づる2本を伸ばす2本仕立てか、親づるを摘芯しないでそのまま伸ばす1本仕立てにします。つるは、あんどんなどに誘引しますが、伸ばす場所がないときは、アーチ支柱などを利用して、空中に誘引して着果させる方法(空中栽培・立体栽培)もあります。
「摘芯」は、本葉が6~8枚ほど生えた5月中旬~6月上旬までが適しています。3~4本ほど元気のよい子づるを残し、ほかを摘み取ります。さらに親づるの頂点を摘み取ります。それにより、日当たりがよくなって実に栄養が行き届くようになります。
「受粉」は、6月上旬~下旬が適しています。花粉が風に乗って受粉しますが、人工受粉をすることでスイカを収穫できる確率が高まります。受粉は、朝の9時ごろまでに行い、花の付け根あたりが膨らんでいる雄花を摘み取り、雌花にこすりつけます。受粉日を書いた札を立てておくと、収穫の目安になります。
「収穫」は、果実が十分熟しているかどうか、果実をたたいた音ではなく、受粉日(開花日)から割り出すのが確実です。品種により異なりますが、小玉種では受粉後35日前後、大玉種では45日前後です。近くの巻きひげが枯れた頃が適期のサインです。清潔なハサミでヘタを切り取ります。
「摘果」は、たくさんの果実がついて栄養が分散するのを防ぐために行います。1本のつるに1つの果実(つるの先端につくもの)を基本として、それ以外の実は摘果します。また最初に付いた実は、特に栄養を取るので、すぐに摘みとります。

育成に適した環境

日当たりが良く、気温が高い環境が適しています。生育適温が20~30℃と高く、1日6時間以上直射日光が当たる場所が最適です。高温・乾燥には強いですが、多湿には弱いです。また、ウリ科の植物を過去に育てたことのある土は、連作障害を起こすので、5~6年の栽培期間を空けます。

種まきの時期

市販の苗を植えつけるのが一般的ですが、種から育てる場合は、3月中旬から4月上旬が種まきに適しています。3号(直径9cm)の育苗ポットに、赤玉土(小粒)など種まき用の土を入れ、深さ1cmくらいのくぼみを指で3ヶ所空け、それぞれに1粒ずつ種をまきます。種に土をかぶせて指で軽く押さえ、たっぷりと水やりをして、土が乾かないように管理します。本葉が2~3枚になったら、それぞれのポットで生育のよいものを1本選び、ほかをハサミで切り落とします。苗を日向に置いて、土が乾いたら水やりをして引き続き育てます。本葉が5~6枚になったら、鉢植えや、庭植えにします。
苗植えの時期は、4月下旬~6月上旬が適しています。生育適温に気温が足りなければ、ホットキャップなど保温対策をします。
鉢植えやプランターの場合、大玉スイカなら幅60cmの深型プランターに1株、小玉スイカなら10~12号で深さのある鉢に1株が植え付けの目安です。底に鉢底石を敷き、容器の8分目くらいまで土を入れたら、スコップで苗よりも1回り大きな植え穴を掘って、苗を置きます。このとき、根に付いた土は崩さないようにしておきます。
地植えの場合は、あらかじめ施肥した土で、高さ10~15cm、幅70cm以上の畝を作ります。株同士は、100~150cmの間隔を空けて植え穴を掘り、根に付いた土は崩れないよう植えます。それぞれの株には、株元にワラを敷き、上からホットキャップを被せて保温します。

水やり

スイカは多湿に弱く、水やりを控えめにした方が甘くなります。地植えの場合は、日照りが何日も続かない限りは、水やり不要です。鉢・プランターの場合は、土の表面が白く乾いたら水やりをするのを基本に、開花後は3日に1回くらいの頻度で乾燥気味に育てます。

気を付けたい病気

病気や害虫が発生しやすいので、注意が必要です。気を付けたい病気は、うどんこ病と炭疽病です。
うどんこ病は、真夏の高温時期を除いた4~11月頃に発生しやすい病気です。カビが原因で、葉茎がうどん粉をまぶしたように白っぽくなります。光合成を妨げるので、小さい果実の原因にもなります。被害が大きければ、殺菌剤を散布します。予防策は、風通しをよくすることです。
炭疽病は、高温多湿時期に発生しやすい病気です。梅雨明け、葉っぱや果実に黒褐色の斑点が現れたら、炭疽病の可能性があります。病変部分を取りのぞき、殺菌剤を散布します。予防策は、株元にワラを敷き、感染源である雨や水やりの水が地面から跳ね返った泥から守ることが有効です。
気を付けたい害虫は、ウリハムシとウリノメイガです。
ウリハムシは、体長7~8mmほどのオレンジ色の虫です。幼虫はウリ科植物の根を、成虫は葉っぱや果実を食べます。効果のある薬剤がないので、発生した場合は、手作業で駆除します。予防策として、土に未熟な有機物を入れないようにし、防虫ネットをかけて成虫の飛来を防ぎます。
ウリノメイガは、背中に2本の白い筋が入った緑色のイモムシから、褐色の羽に白い模様が入った蛾に成長します。5月~10月にかけて年3~4回発生し、幼虫が新芽にもぐったり、葉裏に糸を張ったりして株を食べます。もともと薬剤に強いので、発見したら葉ごと切り取って取り除きます。予防策は、防虫ネットを被せておくことが効果的です。

小玉スイカを自宅で栽培

夏の果物いえば、やっぱりスイカです。水分、カリウム、βカロテンがたっぷり含まれ、夏バテや熱中症の予防にぴったりです。小玉スイカだったら、自宅の家庭菜園でもチャレンジできそうです。夏の太陽が、美味しいスイカを育ててくれるのを楽しみに、世話もがんばれそうです。

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