記事の詳細

科目  オオバコ科

原産国  ヨーロッパ、北東アフリカ~中央アジア

花の色  白、ピンク、オレンジ、黄、紫、茶、複色

大きさ 高さ30~180㎝

毒をもつ美しい花

和名は、キツネノテブクロです。昔から薬用植物として栽培され、春に鈴のような形の花を咲かせます。花姿が美しいことから、ガーデニングでもよく用いられます。

育て方

ジギタリスは、ギリシア語で「指」を意味する「digitus(ディギトゥス)」が語源で、花の姿が指に似ていることに由来します。株全体に「ジギトキシン」や「ジゴトキシン」といった強い毒がある有毒植物で、葉の粉末や、葉を精製して作った注射薬は強心剤として心臓病に用いられていました。ベル形の花が穂状に咲きく優雅な花姿は、洋風ガーデンで人気があります。本来は宿根草ですが、耐暑性が弱く、暖地では半日陰で育てても、夏に枯死することが多いため、多くは二年草として扱われます。

用土は、水はけと通気性に富み、水もちもよい土を好みます。鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・軽石1か、赤玉土(小粒)4・鹿沼土(小粒)3・腐葉土3の割合で混ぜあわせた土がおすすめです。庭植えの場合は、掘り起こした庭土に2~3割ほど腐葉土を混ぜあわせたものを使います。水はけが悪ければ、小粒の軽石を追加します。
肥料は、植え付けの時に、緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおけば、特に追肥は必要ありません。生育が悪ければ、液体肥料を追肥します。また、花があまり咲かないような時は、リン酸やカリウムの多い肥料を与えます。

ふやしたい場合は、種まき、さし芽、さし木、株分けでふやします。
種まきについては、下記に記載しています。さし芽は、9月~10月が適しています。種まきより手軽にできます。株元や茎に付いた子株を本体から切り離し、土にさします。乾かさないように管理すると、2週間ほどで発根します。
さし木は、4月~5月が適しています。その年に新しく伸びた茎を5~10㎝ほど切り取り、赤玉土(小粒)などの土にさします。明るい日陰で土が乾かないように管理し、根が十分に生えたら、秋に鉢植えや庭植えにします。株分けは、気候の穏やかな3月~4月か、9月~10月が適しています。大きく育った株を、根を2~3つに分けて、別々に育てます。

主な作業としては、「花がら摘み」と「支柱の設置」があります。花がら摘みは、枯れた花をこまめに摘みとることです。そのままにしておくと、株が蒸れて病害虫が発生しやすくなり、また種ができて株の栄養が足りなくなります。花が全て咲き終わったあとは、花茎を根元から切り取ると、その下の節から新しい茎が伸びて、また花を咲かせてくれます。花茎が長くなる品種については、途中で倒れないように支柱を設置して花茎を支えます。

育成に適した環境

耐寒性は非常に強いですが、耐暑性は弱いです。日当たりの良い場所か、明るい半日陰が適しています。強い西日は避けます。直射日光も苦手なので、真夏はできるだけ涼しくて風通しの良い、半日陰で育てます。涼しい気候を好むので高地や高原のほうが大株に育ち、より美しい花が咲きます。冬の防寒対策は不要です。

種まきの時期

種まきは、基本的に2年生の植物なので、開花するのに2年かかります。発芽するのに適した温度が20~25℃で、暑さにも弱いので、真夏を避けた5月~7月、9月にまきます。育苗ポットに赤玉土(小粒)を入れ、種をまきます。光がないと発芽しないので、土をかけずに霧吹きで水を与えます。明るい日陰で管理し、本葉が3~4枚になったら鉢に移します。次の春には開花せず、もう一度夏と冬を越えた春に咲きます。真夏は半日陰で管理し、夏越しさせます。
苗植えは、流通する秋または早春にポット苗を入手し、3月~4月に鉢植えか庭植えにします。鉢植えの場合は、苗よりも2~3回り大きな鉢を用意し、底に鉢底石を入れてから土に植えます。庭植えの場合は、株間50cmくらいで、1株あたり30~40cmの植え穴を掘って植えつけます。花壇に植える場合は、草丈が高くなるので、奥のほうに配置することをおすすめします。植え付けたら、鉢植え・庭植えとも支柱を立てておきます。
植え替えは、涼しくなった11月頃が適しています。鉢の中が根でいっぱいになったら、植え替えます。

水やり

やや乾燥を好むので、土の表面が完全に乾いてから、たっぷりと水やりします。水はけの悪い土壌を嫌い、水をやりすぎると根腐れを起こすので注意が必要です。ただ、生育期は水を欲しがるので、極端に乾燥しないようにします。冬は水やりの回数を減らします。

気を付けたい病気

気を付けたい害虫は、アブラムシです。新芽がついてから花が咲く春に、花穂にアブラムシが発生することがあります。新芽や茎葉に針を挿して栄養を吸い取るだけでなく、排泄物がすす病を誘発するので、早めに駆除します。種を採取しない場合は、アブラムシの発生した花茎ごと切ります。残す場合は、殺虫剤を散布します。

ガーデニングで人気の優雅な花姿

優雅な花姿が、洋風ガーデンの雰囲気にマッチし、人気の植物です。耐暑性が弱いので、日本の暑い夏はやや厳しい環境のようです。初心者の時は、姿の似ているタチアオイなどにトライしてみるもの良いかもしれません。ただ暑さ以外は、丈夫な植物なので、育ててみる価値はあると思います。草丈や花色のバリエーションが豊富で、花壇や鉢植えなど様々な楽しみ方ができるのも大きな魅力です。

ガーデニング  ガーデニング

関連記事

ページ上部へ戻る
このサイトは個人が運営しています。