記事の詳細

科目 ツツジ科

原産国 ヨーロッパ、東アジア

花の色 白、ピンク、黄、橙、紫、複色

大きさ 高さ50cm~500cm

豪華でエキゾチックな花がヨーロッパでも人気の低木

シャクナゲは中国、日本、朝鮮の高山地帯を原産地とする常緑性の広葉樹です。その花の豪華さからヨーロッパで人気となり、椿やアジサイに並んで「東洋のバラ」と呼ばれることもあります。品種改良が繰り返され、現在は数百種類のシャクナゲが存在しています。

育て方

株を購入する時は、幹が太くがっちりしていて枝数が多く、葉の色が濃い株を選びます。株の植え付け、植え替えは春なら3月~5月上旬、秋は9月中旬~10月中旬が適期です。植え付けたら必ず株元の土を盛り上げておきます。植え替えは、2年に1度を目安に、ひと回り大きな鉢に植え替えます。花期は3~5月頃です。追肥は、花が咲き終わる4月下旬~6月頃と、9月下旬~10月中旬、また、冬期に1度、油かすか緩効性化成肥料を適量与えます。株がまだ小さい場合は薄めた液肥のほうが有効です。花が咲いている時期に追肥すると花付きが悪くなるため控えます。花が咲き終わったら種が結実する前にこまめに花からを摘み取ります。結実させてしまうと栄養が種にいってしまい翌年の花付きが悪くなります。4月中旬~6月末に若い芽をかき取る「芽かき」をしてわき芽をふやし、樹形を整えていきます。

育成に適した環境

日当たり、水はけ、風通しの良い環境が適しています。夏場の直射日光には弱いため、鉢植えは半日陰に移動させ、地植えの場合は寒冷紗などで日陰を作ってあげると良いです。冬は、鉢植えは北風の吹き込まない日なたに移動させます。また、土が乾燥すると根が傷む場合があるので株元を藁やマルチで覆うと良いです。シャクナゲは酸性度の高い土を好みます。土は、市販の山野草かツツジ用の培養土を使用するか、自分で作る場合は赤玉土4、ピートモス3、鹿沼土かバーミキュライト3の割合で混ぜ込みます。シャクナゲは根が浅いため、鉢植えにする際は浅型の鉢を使用します。また、株が大きくなると植え替えの際に根付きにくくなったり根が傷ついて枯れやすくなるので、地植えで植え替えが必要な時は株が小さいうちに行います。その後はなるべく移動させないほうが無難です。

種まきの時期

一般的には接ぎ木でふやしますが、種から育てることも出来ます。花期に、一部花がらを摘まずにおき、よく乾燥させて採取します。春、湿らせた水苔を入れたセルトレーやポットに種をまきます。発芽させる際、種を水苔に埋め込む必要はありませんが、乾燥しないよう管理します。約1ヶ月ほどで発芽します。本葉が4~5枚になったらさらに大きなポットに移植します。その後も生長に合わせて移植を繰り返します。2~3年で小さな苗になり、4~5年で花が咲きます。接ぎ木の適期は2月から4月、または9月です。枝穂を長さ7~8cmに切り、下の葉を落とします。残した葉も水分の蒸発を抑えるため半分の面積に切ります。濡らした小粒赤玉土に挿し、根が出るまで明るい日陰で乾燥しないよう注意しながら管理します。根が充分に張ってきたら水苔を入れたポットに植え付けます。

水やり

鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。シャクナゲの根は非常に細かくデリケートで、横に浅く張る性質があるため、夏は乾燥で傷みやすいです。夏は朝と夕の2度水やりをすると良いでしょう。その際、花に水がかからないよう気を付けます。花に水が入ると傷んだり病気を起こしやすくなりますが、葉には時々水をかけると葉が元気になります。地植えの場合は、乾燥が続く時期のみ水やりをしますがそれ以外は特に水やりをする必要はありません。また、夏場は水をやり過ぎると根腐れを起こしやすくなるので、土が湿っている時は水やりを控えます。

気を付けたい病気

灰色カビ病、斑点細菌病、すす病、アブラムシ、ハマキムシ、グンバイムシ、ナメクジ、ケムシ、ベニモンアオリンガ

花にけいれんや嘔吐を引き起こす毒を持つ

シャクナゲは日本や中国産の品種がヨーロッパに渡り品種改良された「西洋シャクナゲ」と呼ばれる品種と、日本の山に自生している「日本シャクナゲ」に分けられます。シャクナゲの花には「ロードトキシン」という毒があるのは有名な話ですが、中国高山地帯の少数民族にはシャクナゲの花を食べる文化があり、汁物や炒め物にして食べるそうです。少量ならば問題ないということでしょうか。いずれにせよ、ロードトキシンはけいれんを引き起こす毒の一種で、大量に摂取すると嘔吐や呼吸困難の危険性がありますので、ペットや小さな子供がシャクナゲの花を口にしないよう注意するべきです。

ガーデニング  ガーデニング

関連記事

ページ上部へ戻る
このサイトは個人が運営しています。