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科目 アオイ科
原産国 北アメリカ中部、西部
花の色 赤、濃ローズ、淡ピンク、白
大きさ 高さ40~80cm
小さな花が可憐なアオイの仲間
北アメリカ原産の植物です。タチアオイを小さくしたような姿で、3~5cmの可憐な小さな花を次々に咲かせます。
育て方
シダルセア属は北米中西部のオレゴン州からニューメキシコ州にかけて20種ほどがあります。シダルセアの名前は、Sida(キンゴジカ属)とAlcea(タチアオイ属)を合わせたものです。また、コモンマロウ、ムスクマロウなどが含まれるゼニアオイ属(Malva)にも近く、性質も似ています。
園芸品種の親になっている「シダルセア・カンディダ」、花が淡い透き通るようなピンクの「エルシー・ヒュー」、濃いローズ色で鮮やかな「キャンディー・ガール」など花色もさまざまな品種があります。
用土は、水はけの良い土が適しています。赤玉土4、鹿沼土3、腐葉土3などの割合の配合土を用います。
肥料は、春と秋に施肥します。高温多湿の夏は、肥料が残らないようにしておきます。
ふやしたい場合は、種まきと株分けでふやします。
株分けは、3月~4月または10月~11月が適しています。根が粗く、細根が少ないので、なるべく多く根がつくように、また1株に3~5芽ほどつくように分けます。
種まきは、4月~5月が適しています。種でふやすことができるかどうかは、品種によります。
主な作業としては、「花茎切り」があります。花が終わったら、花茎は切り取ります。
育成に適した環境
耐寒性は強く、耐暑性もありますが、長雨や高温多湿の蒸れには弱いです。日当たりが良く、水はけのよい環境が適しています。冷涼地では栽培しやすく、夏の間、長く花を咲かせ、株もよく増えます。夜の気温が高いと、成長が止まり、半休眠状態になります。
種まきの時期
植え付けは、3月~4月と、9月下旬~11月が適しています。ポット苗の場合は、5月~6月も植え付けることができます。根付くまでは、乾燥に注意します。植え替えは、庭植えの場合は、芽が混み合うまでは数年間植えたままで大丈夫です。鉢植えの場合は、1~2年に1回、春か秋に古い用土を落とし、必要に応じて株分けをして植え直します。
水やり
庭植えの場合は、根が張ってしまえば、ほとんど水やりは必要ありません。鉢植えの場合は、土が乾きはじめたら、たっぷりと水やりをします。蒸れに弱いので、与えすぎには注意します。
気を付けたい病気
気を付けたい病気は、さび病です。
気を付けたい害虫は、ハマキムシです。葉っぱをまいたり、つづり合わせたり、見た目の美しさも損なわれます。見つけ次第、補殺するか、殺虫剤を散布します。
切り花や花壇に植えて楽しめる
タチアオイのようなスッと伸びた姿に、小さな可憐な花がたくさん咲く様子が、目を楽しませてくれそうです。
その草姿から、花壇の真ん中くらいにボリュームをもたせて植えられたり、切り花としてフラワーアレンジメントに使われています。作業もあまり多くなく、庭植えの場合は、植える場所さえ適した場所を選べば、あまり手間をかけずに花を楽しむことができそうです。華奢で可愛らしい花がお好きな方に、おススメの花です。

