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科目  シソ科

原産国  ヒマラヤ、ミャンマー、中国

花の色  紫、白、ピンク

大きさ  高さ30~100cm

古くから栽培される和風のハーブ

薬草として伝わり、日本の風土にも適しているため、奈良時代から栽培されてきました。芽ジソ、葉、穂ジソ、成熟前の果実と4段階の収穫が楽しめ、家庭菜園で人気の植物です。

育て方

中国の後漢時代に、カニの食べ過ぎで食中毒を起こした若者が、シソの葉を煎じて飲んだところ健康を取り戻したという逸話から「紫色」の「蘇る葉」ということで「紫蘇(シソ)」と名付けられました。
シソは、葉が緑の「青ジソ」、紫の「赤ジソ」があり、さらに葉が平らな「平葉」(ひらば)、縮れた「縮緬」(ちりめん)に分けられます。葉、花穂、実を食用として利用します。青ジソは大葉とも言われますが、商品として販売する際、芽と葉を区別する必要があったため、大葉と呼ばれるようになったそうです。
日本へは中国経由で薬草として伝えられ、奈良時代から栽培されるようになりました。室町時代には食用されるようになり、今では薬味や刺身のつまとして料理に欠かせない存在です。ビタミンAを多く含み、独特な香りはペリルアルデヒドという成分によるもので、殺菌効果や食欲増進効果があると言われています。
春に種をまき、葉などの収穫後、秋に花が咲いて種ができ、冬前に寒さで枯れる「春まき一年草」です。

用土は、やや保水性のある肥沃な土が適しています。畑の場合は、1平方メートルあたり、堆肥2Lと化学肥料を入れて耕します。丈夫なのでやせ地でも生長できますが、葉が固くなり香りも弱く、味も悪くなる傾向があります。栄養があったほうが、香りが良く、柔らかい葉になりやすいです。
肥料は、追肥は必要ありませんが、葉の色が悪かったり成長が遅い場合は、化成肥料または液体肥料を施肥します。プランターなどで、1株だけ育てる場合、苦土石灰、化成肥料は20gが目安です。

ふやしたい場合は、種まきでふやすことができます。
種は秋に採取し、保管しておきます。6カ月間の休眠期間があるので、翌年春にまく場合は、注意が必要です。まく前に丸1日水に浸し、水を切ってから用土の入った鉢やプランターにばらまきます。シソの種は光に当たると発芽率が良くなるので、まいた後は軽くおさえて用土になじませ、土はかぶせません(かぶせる場合はごく薄く)。種まき後、7~10日で発芽します。発芽後、混み合った部分を間引き、本葉が3~4枚になったころに、畑やプランターに植え付けます。

主な作業としては、「摘心」「収穫」があります。
茎の先端を摘み取る摘心の作業で、わき芽が伸びて収穫量を増やすことができます。また、花芽がつくと、株は種に養分が取られて弱ります。こまめに花芽を摘み取ると、新葉が出てくるようになります。
収穫は6月~10月、草丈30cm~40cmくらいに成長したら収穫時です。下の方の葉から指先で摘み取って収穫します。刺身のつまに使われる芽ジソは、本葉が2枚出るころまでに収穫、薬味などに使われる穂ジソは、下1/3ほど開花した花穂をハサミで切って収穫します。そして開花後、実がふくらんだころに実ジソを収穫します。

育成に適した環境

日当たりの良い場所が適しています。ただし、日光に当たり過ぎると、どんどん成長して葉も固くなるので、食用のための柔らかい葉にするには、半日陰がベストです。

種まきの時期

種まきに適した時期は、3月下旬~6月上旬です。
畑に直接まくか、ポットにまいて移植します。畑の場合は、幅60cmの畝を作り、約5mmの深さの溝に種をまきます。種は一粒ずつ、約1cm間隔でまきます。ごく薄く土をかぶせ、シャベルや手で土を押さえて種と土を密着させます。その後、たっぷりと水やりをします。ポットの場合は、育苗ポット1つに10~12粒の種をまき、ごく薄く土をかぶせたらたっぷり水を与えます。発芽率が良いので、まきすぎないように注意します。乾燥しないように管理して、7~10日で発芽します。
また、苗を植え付ける場合は、5月ごろが適しています。葉が茂るので、20㎝ほどの間隔で植え付けます。

水やり

やや湿り気のある土を好み、乾燥に弱いので、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。水切れさせると、葉が傷んだり、かたくなったりします。梅雨が明けるころから、土の表面に腐葉土や敷きワラなどをして、過度な水分の蒸発を防ぎます。

気を付けたい病気

気を付けたい害虫は、ハダニとアブラムシ、ヨウトウムシです。
ハダニは、高温で乾燥した時期に発生することがあります。見つけ次第、取りのぞき、葉に霧吹きなどで水をかけて駆除します。予防策としては、ハダニは水に弱いので、水やりを頻繁に行います。
アブラムシは、春先から茎葉に発生することがあります。植物の栄養を吸って生長を妨げるので、見つけ次第駆除します。
ヨトウムシは、昼間は土の中にいて、夜になると葉を食害します。食欲旺盛な虫なので、短期間に茎だけ残して食害されることもあり、早めに駆除します。フンが落ちていないか、土が盛り上がっていないか、チェックして探します。地上に出てくる夜に探すと見つかりやすいです。

家庭菜園で4段階の収穫を楽しめる

シソは栄養が豊富で、殺菌・防腐作用もあり、私たちの食卓に欠かせないものです。葉、芽ジソ、穂ジソ、成熟前の果実と4段階の収穫ができるのも、より栽培を楽しめるポイントです。丈夫で育てやすいこともあり、初めて家庭菜園に挑戦するときには心強いパートナーになってくれそうです。

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