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科目  アヤメ科

原産国  地中海沿岸

花の色  紫

大きさ  高さ10~15cm

高級スパイスとして知られる花

早春に咲くクロッカスの仲間で、10月~12月上旬に、薄紫色の甘い香りの花を咲かせます。高級スパイスとしても知られるように、染料・香料・薬用としても昔から栽培されてきた花です。

育て方

球根の多年草で、冷涼な地域で育てやすい耐寒性の強い花です。高級スパイスのサフランは、赤色のめしべを乾燥させたもので、パエリアやサフランライスなど料理の着色や生薬として用いられています。球根は7月ごろから流通します。球根を土に植えず、器などに転がしておくだけでも花をつけます。

用土は、水はけがよく、肥沃な土が適しています。鉢植えの場合は、市販の培養土を利用するか、赤玉土小粒6、腐葉土3、牛ふん堆肥1などの割合で配合した用土を用います。また、酸性の土壌が苦手なので、苦土石灰で酸性度合いを調整するのもおすすめです。
肥料は、植え付け時には、元肥として緩効性肥料を施肥します。花後に新しい球根を太らせるため、花後の11月下旬と生育期の2月に各1回、化成肥料を株元に施肥します。窒素分が多いと球根を弱らせてしまうため、リン酸の多いものを使います。

ふやしたい場合は、分球でふやします。サフランは花が咲き終わったあと、新しい芽が生え、芽の数だけ新しい球根ができます。小さな球根を早く大きくするためには、新しく生えてきた芽は2~3個残して摘み取り、球根の数をしぼるのも効果的です。

主な作業としては、球根の掘り上げがあります。
サフランは花が終った後も細長い葉を伸ばし、5月ごろなると枯れて球根だけになってしまいます。葉の全体の2/3が黄色くなったら、球根を掘り上げます。ただし、高温多湿によって球根の腐る可能性がない、涼しい地域では3~4年ほど球根を植えっぱなしにしても大丈夫です。球根がふえて窮屈になった時は、掘り上げて植え直します。
掘り上げた球根は、ネットに入れて、雨などの当たらない風通しのよいところに吊り下げて保存しておきます。葉が完全に茶色く枯れたら、取りのぞきます。このとき、元の球根に新しい球根が2~3個付いているときは、はがして、日陰の風通しのいい場所で保管し、植え付けに適した8月下旬~9月に再度植え付けます。
このほかの作業としては、咲き終わったら花を引き抜く、花がら摘みがあります。
また、サフランのめしべをスパイスとして利用する場合は、10~11月の開花後、早めに収穫します。摘み取っためしべは3本にほぐし、キッチンペーパーなどに置いて、日陰で自然乾燥させます。乾燥後は、瓶などで保存し、1年以内に使いきります。

育成に適した環境

日当たりと風通しのよい場所で育てます。日当たりが悪いと、花つきが悪くなります。生育に適した温度が5~15℃と、冷涼な気候を好むように、耐寒性は強いので防寒対策は不要です。高温多湿には弱いので、春以降に掘り上げて、涼しい場所で貯蔵します。掘り上げる作業がない分、鉢植えのほうが育てやすいとも言えます。

種まきの時期

球根の植え付けは、8月下旬~9月上旬が適期です。遅れても花は咲きますが、小さくなる傾向があります。
鉢植えの場合は、5号鉢に5~6球を、球根1~1.5個分くらいの深さに植えつけます。浅く植えると芽はたくさんでますが、花つきは良くありません。庭植えの場合は、10cmほどの間隔で、球根2個分くらいの深さに植え付けます。球根を選ぶ際は、大きなものを選ぶと、咲く花の数も多いです。

水やり

多湿を嫌うので、あげすぎに注意をしながら、生育期には土が乾いたらたっぷり水やりします。葉が枯れ始めたら、徐々に水やりを控えて、休眠させます。

気を付けたい病気

気をつけたい病気に、軟腐病があります。球根がとろけたように軟らかくなって、腐敗します。高温多湿な夏に発生しやすく、窒素分の肥料が多すぎると発生を助長します。風通しの良い場所で管理し、肥料の成分に注意する必要があります。
また、同時期にネダニが発生することがあります。球根を保管する前に、アクテリック乳剤を500倍に希釈した液に20~30分ほど浸けて消毒する予防法があります。また、植え付け時に抗ネダニ剤を散布しておく方法もあります。

可憐な花とスパイスを楽しむ

クロッカスに似た薄紫色の可憐な花は、甘い香りがするそうです。栽培が盛んなスペインでは、一面に咲くサフランの花畑は、秋の風物詩になっているとか。クレオパトラもサフランを香料にした化粧品を用いたと言われるほど、古くから栽培・利用されてきました。可愛らしい花を楽しめて、料理にも活用できる。そして、比較的育てやすく、球根の掘り上げ作業をすれば、何年も楽しめるとあれば、ぜひ育ててみたい花です。

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