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初めてパンジーを育てる場合は、苗を購入して育てることをおすすめします。ポイントは水はけのよい土に植え、こまめに花がら摘みをすることで次々と咲く花を長い期間楽しむことが出来ます。
目次
苗の選び方
苗はがっちりした苗を選びましょう。苗は早いものは9月ぐらいから出回っていますが、この時期はまだ暑さが残っていて、植えつけると徒長気味(茎や枝が通常以上に長く柔らかく伸びる状態)になるので、10月下旬になって苗を購入しましょう。
手に取ってよく確認しましょう
苗は、必ず手に取ってよく苗の状態を確認しながら選びましょう。一般に徒長していない、株が詰まったがっしりとした苗が良いとされています。持ち上げてぐらぐらしないこと、害虫がついていないもの、病気にかかっていないことを確認して、出来るだけ入荷したばかりの苗を選ぶようにしましょう。
丈夫に育てるポイントは「土」です
根で水や養分を吸収し、体を支えているので、その根を伸ばす土がとても重要になります。土が良く、日当たりのよいところで育てれば、1株でも大きく育ちます。よい土とは水はけ、通気性が良いこと、清潔な土です。
市販培養土を使うと簡単ですが、メーカーによって品質にばらつきがあるので、花好きな方と情報交換したり、ネットの口コミを参考にしたりして自分に適した培養土を見つけましょう。
庭に植える場合、植物を植えつけたい場所をよく耕し、腐葉土、堆肥を入れてよく混ぜ合わせ、市販の酸度測定器で酸度を測定して酸性に傾いているようなら苦土石灰を混ぜて調整しておきましょう。
コンテナにパンジーだけを植える場合は、市販の培養土を利用し、ハンキングバスケットに植える場合は軽めの土を使いましょう。樹木と植える場合は、市販培養土だけでは、樹木を支えるにはやや軽いので赤玉土中粒を加えてから利用します。
日当たりと風通しの良い場所に植えましょう
パンジーは日光が大好きな草花です。日照不足になると、花数が少なくなったり、徒長しやすくなったりします。できれば、半日程度日光の当たるような日当たりの良い場所で育てましょう。風通しの良さも大切です。風通しの悪い場所では、株間を十分にとって、込んできたら透かすように切り戻します。
根を少し広げて植えつけましょう
入手した苗は、できるだけ早めに植えます。ポットのまま管理すると根が詰まるなどして株が弱る原因となります。
庭への植え付け方
- 土づくりを終えた花壇に、ポットのまま苗を並べ植え付け位置を決めます。
- 苗の株元を押さえ、もう一方の手でポットの底を摘むようにして苗をポットからはずします。
- 根鉢の底に根が回っている場合は土に新しい根を伸ばしにくいので根が回っている部分を手で軽く引っ張って根をほぐして根鉢の底をくずします。
- 根鉢を両手で包むように持って根鉢の底を二つに分けるように根を少し広げます。
- 植え穴を掘って苗を穴に入れます。
- 植えつけの高さが決まったら土を戻して植えつけます。根と根の隙間にも土がなじむようにし、株元を軽く手で押さえて苗を安定させましょう。
- 全ての株を植え終わったら、できるだけ株元近くから、水をたっぷり与えます。
パンジーは次々と花を咲かせますが、咲き終わった花をそのままにしておくと種が出来てそちらに養分を回してしまうので株本体が弱ってしまいます。咲き終わった花は早目に摘みとることが花を長く楽しむポイントです。

