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手入れのいきとどいた芝生の庭は素敵で憧れます。芝生が伸びてきて気が向いたときに芝刈り機で刈って管理しているだけでは芝生を美しく維持することはなかなか難しいものです。芝生の種類、張り方、管理方法を知って公園やガーデンのようにふかふかに整備されたきれいな緑の芝生をめざしましょう。
目次
芝生の種類
大きく分けて芝生の種類には「日本芝」と「西洋芝」があります。
日本芝
高麗芝(コウライシバ)
高温や乾燥に強く、日本の風土にあった芝です。刈り込みによって密度の細かい見た目にも綺麗な芝生になります。
西洋芝暖地型
バミューダグラス類
日本芝に近い性質を持つ西洋芝で暑さや乾燥に強く踏みつけに強いので競技場でよく利用されています。寒さや日陰に弱く、生長が早く手間がかかるので一般家庭には不向きな芝です。
西洋芝寒地型
ブルーグラス類
耐寒性があり、暑さには弱いが、発育スピードが遅いため管理しやすい品種です。また病害虫には比較的強いので寒地のガーデニングには欠かせない品種です。
芝生のはり方
タネから育てる時も、マットを使う時でもよい芝にするためには排水性のよい土にしておくことがポイントです。
タネから育てる場合
春の3月から5月が最適で耕した土の上に出来るだけ均一になるようにタネをまきます。種をまいたら少しだけ土で覆い、たっぷりと水やりをしましょう。発芽して、ある程度生長するまでは乾燥させないように注意しましょう。
マットで育てる場合
隙間なく並べた方が短期間できれいな一面の芝生になりますが、コストがかかってしまうのが難点です。マットを並べたらあいている隙間を土で埋めていきます。これを「目土(めつち)」と言いホームセンターで購入することができます。この作業が終わったら底の土とマットをしっかりと密着させるためにスコップで押し付けます。水やりは底の土まで浸透するようにしっかりと水やりします。張ったばかりの芝は乾燥しやすいので2週間くらいはしっかりと水やりをして根が張るまでは芝の上を歩いたりするのは避けましょう。
芝刈り
芝刈りは綺麗な芝を維持するために大事な作業で芝生を健全に維持し、さらに除草作業も兼ねています。芝生が乾いた状態のときに行い、事前に芝生上の小石や枯れ枝、枯れ葉を取り除いておきましょう。芝刈りの頻度は暖地型芝では4月~10月の生育期には月2回~3回、寒地型芝は3月~12月の生育期に月3~4回以上が理想です。刈高はどちらも3~5㎝。刈るときの注意点は生長点よりも短く切らないことです。生長点を切った芝は養分を蓄えていれば、わき芽が伸びて生長していきますが、養分がない場合は枯れてしまったり、それ以上が伸びなくなってしまったりするので気をつけましょう。
芝刈り機
電動タイプのロータリー式芝刈り機
長い芝を素早く刈り込むのに向いていて、頻繁に芝刈り作業ができず大雑把に芝を管理したい人に向いています。
手動タイプのリール式芝刈り機
芝刈り機を手で押しながら芝をカットします。安価なものが多く狭い庭の手入れに向いています。
縁石や壁際、飛び石の周辺など芝刈り機が使えない部分は、芝生ばさみや電動式芝生バリカンできれいに刈りましょう。また、芝生は人の踏みつけによって、土壌が締まって硬くなり生育不良を起こします。ローンスパイクで穴をあけて通気性を改善し固まった土壌をほぐして根の活動を助けてやりましょう。この作業を「エアレーション」といい、作業は3月~7月、9月~10月に行います。

