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ビオトープとは、生物学的に自然の中に生態系を再現したものと位置付けられていて、細かい定義が決められています。ただ、一般の方がガーデニングの延長としてビオトープを作る場合は、細かい定義にこだわらず、お庭やベランダに自然を再現するという考え方で十分です。癒しの空間を作って楽しんでみましょう。

気軽なビオトープ

ビオトープとは、生態系を再現したものなので、一般的には川や池を作り、植物を植え、そこに生き物を放すことで、そこで食物連鎖が起こって生態系が循環するというものです。人工的に水を循環させたり濾過させることなく、生き物には人工的に餌を与えることなく、あくまでも自然のエネルギー循環のみで生態系を完結させるのが目的ですが、個人で楽しむ場合はそこまでルールに縛られる必要はありません。

たとえば、睡蓮鉢にホテイソウを浮かべ、そこにメダカを入れたとします。植物性のプランクトンなどが発生し、メダカがそれを餌にします。メダカの糞をバクテリアが分解し、ホテイソウの栄養となり成長する。これも生態系の再現という点においては、ビオトープとして考えることができます。藻が生えて見栄えが悪くなったら掃除してもいいし、時々メダカに餌を与えてもかまいません。

個人でビオトープを作る場合は、小さな生態系の再現が、癒しの空間になればそれでいいのです。

ビオトープの楽しみ方

ビオトープといえば、やはり水と植物と生き物という組み合わせが一般的です。しかし、日本の住宅事情を考えると、どこのご家庭でも気軽にお庭に池を掘るわけにもいきません。特に集合住宅などでは、ベランダがガーデニングの場所になるので、ビオトープもコンパクトにまとめなければなりません。

100円ショップで手に入る大き目のビンに水を入れ、小さなエビと水草を入れてみたり、2リットルのペットボトルの側面を四角く切り、横に倒して水を入れ、メダカと水草を入れてみたり、それも立派なビオトープです。ベランダにバケツや発泡スチロールの箱を置いて、そこに水生植物を植えて金魚を飼っても良いでしょう。お庭に余裕があるなら、コンクリートを練るためのプラ船や、プラスチック製の池などを置いてみても良いでしょう。

人間は水に癒しを感じるので、お庭やベランダでも、そのスペースに合わせた大きさのケースを用意すれば、どなたでも気軽にビオトープを楽しむことができます。

ビオトープの注意点

ビオトープは生態系の再現です。そこには目に見えないプランクトンから魚やエビなどの小さな生物がいます。そこで繁殖することもあります。お店で売られている生き物は、ほとんどの場合自然のものではありません。お店で買ってきたメダカが増えすぎたからといって、近くの川に捨てたりする行為は絶対にやめましょう。同じ黒メダカでも、住んでいる地域によってDNAレベルで差異があります。数匹放流しただけで、その次の世代でその地域のメダカが、病害虫に対する耐性を失い、全滅するなどということもない話ではありません。また、ブラックバスやブルーギルなどの特定外来種は、特定外来生物法で、飼育や運搬が禁じられています。ビオトープ自体にはルールはなくても、そこに入れる生物にはルールが決まっている場合もあるので、あなたの生態系とそれ以外の生態系は、決して交わることのないよう注意してください。

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