ロックガーデンを作る3つのステップ

ロックガーデンの上手な作り方

ロックガーデンとは、傾斜地に自然石を配置し、そこに野草などを植えこんで自然の山野を再現した庭のことで、ロッケリーと呼ばれることもあります。日本ではロックガーデンと呼ばれることの方が多いようです。お庭に大自然を作るための方法を3つのステップでご紹介します。

目次

傾斜を作り石を配置する

ロックガーデンは、山野を再現したお庭ですので、まずは山道風に傾斜を作ってみましょう。傾斜を作ると当然水の流れが生まれ、配置した砂や小石、土が流れていきますので、あとからメンテナスしやすいようにメンテナンススペースなどを設けておくとよいでしょう。

傾斜を作った分、水の流れが生じますので、砂や小石、土は流れていきます。石を配置する際は、土止めになるような位置を選んで配置しましょう。

通路となる小路は、蛇行させておくと傾斜が緩やかになって水の流れる速度を抑制できます。

使用する石は、溶岩石や軽石などをメインにすると、軽くて見栄えも良くなります。枕木などで石が転がらないように止めてしまうのも良いでしょう。

ポケットを作る

ロックガーデンでは、石を組み合わせて植物を植えるスペースを作りますが、そのスペースのことをポケットと言います。植木鉢と違って水が下に抜けにくく、組み合わせた石のすきまから抜ける分の方が多くなるので、あまり用土が流れてしまわないように大小の石を組み合わせていきましょう。

中に入れる用土は、粘土質は避け、できるだけ水はけの良いものを使用します。川砂や赤玉土に若干腐葉土を混ぜるなど、一般的な培養土よりも砂質で水はけがよくなるように配合しましょう。

一般的な培養土を使用する際は、やや深めにポケットを作り、底の方に軽石などの層を作り、水が抜けやすいようにしてください。

もともとのお庭が水はけの良い場所なら、あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、植え付ける植物の性質をよく把握して用土を選ぶようにしましょう。

植物を植える

植物を植えるのは、ポケットの部分になりますが、植え付ける植物の性質と、植え付ける場所との組み合わせを間違えるとうまく育ちません。

水は上から下へ流れていくので、傾斜の上の方のポケットには、乾燥に強いものや多湿を嫌う植物を配置しましょう。

中腹付近は用土で水分をコントロールしやすいので、お好みの植物を配置しやすいです。川砂や赤玉を多めにすると水はけがよく、一般的な培養土や、腐葉土を多めにすると、水持ちがよくなります。

傾斜の下の方は、雨が降ると上からの水が流れ込んでくるので、やや多湿傾向になります。ミズゴケなどを敷いて、湿地の植物を配置するのも面白いです。

大げさに考えずにやってみましょう

ロックガーデンの作り方を簡単に3つのステップでご紹介しましたが、実際お庭全体をロックガーデンにしてしまうのは、かなりの重労働ですし、費用もかかります。あまり大げさにせず、お庭の一部分だけをロックガーデン風に仕立てていくのも面白いですし、大きめのプランターをロックガーデン風にしてみるのも良いでしょう。

ルールがあるわけではないので、少しずつ作りながら、理想のお庭に近付けていくのも楽しいものです。お庭に素敵な風景を作ってみま