ルピナスは、春から初夏にかけて花が咲く植物です。その花姿は、トウモロコシに節花が咲いているような姿、あるいは藤の花の房を逆さに立てたような姿をしています。また、花の色も豊富で同じ季節に2~3回位花を咲かせてくれます。
ルピナスは地中海沿岸から南アフリカ一帯、そして北米西部から南米一帯にかけて分布しています。ルピナスの種類は200種類以上あると言われていますが、ルピナスは一年草、多年草と二年草があります。
ルピナスは、寒さには強いですが、暑さと湿気には弱いです。特に気温が25度以上になってくると生育が止まってしまうので、枯れてしまいます。そのため日本の夏を越すことは難しいです。
2回花を楽しむ方法
ルピナスの花を同じ季節で2回楽しむためには、最初に咲いた花の花穂が満開に咲いた後、少し枯れてきたときに花穂を切り取ることがポイントです。この時花穂を切ると、脇から芽が出てくるのでもう一回花を楽しむことができます。2回目に咲く花は最初に比べて花穂の大きさも少し小さいですが、綺麗な花を咲かせてくれます。
ルピナスの花が咲いたので切らずにそのままの状態にしておくと枯れてしまうので、2回目の花を楽しむことができません。春から初夏にかけて2回目の花を楽しみたい場合は、最初に咲いた花が枯れかかったタイミングを見て、切り取り、わき芽をださせることがポイントです。
ルピナスの開花中の管理
ルピナスの花を2回楽しむためには、花穂を切るタイミングも大事ですが、開花中の管理も同じように大事です。
ルピナスは、陽当たりの良い場所で管理します。ある程度日陰でもルピナスは育ちますが、開花期間中は、風通しが良く陽当たりの良い場所で管理します。
また、ルピナスは、湿気に弱いので過湿の環境で育てると根腐れをおこしてしまいます。そのため乾燥している場所で管理をします。
水やりは、土の表面が乾いてから行います。少し濡れている状態での水やりは、かえってマイナスです。ルピナスの水やりのポイントは、土の表面が白く乾燥してから与えても大丈夫です。
ルピナスは種を蒔く時に肥料を土に混ぜておくと、4月頃になると茎の伸びが良いです。緩効性肥料は効き目がゆっくりと効いてくるので、土と一緒にまぜる肥料にはおすすめです。また、肥料は窒素分が少ないものを選ぶことがポイントです。
土は水はけが良く、弱酸性のものが良いです。赤玉土に腐葉土や川砂を混ぜたものがベストです。ピートモスは酸性なので使わないことです。他の植物の種を蒔いたりするときにピートモスは使いますが、ルピナスには不向きです。また、庭に種を直播する場合は、種に石灰を混ぜてから蒔きます。
ルピナスの苗は突然枯れてしまうことがあります。これは、立ち枯れ病が原因なので、種を蒔く場所や苗を育てる場所は、水はけが良い場所です。
ルピナスは一度植えると移植を嫌うので、種も苗も育てる場所に蒔いたり植えたりします。また、生長すると横に広がっていくので、複数のルピナスを育てる場合は、株と株の間隔を充分にあけて植えることが大事です。種を蒔く時も株の成長を想定して、間隔を取って蒔きます。
ルピナスは春から初夏にかけて色とりどりの花を楽しむことができます。春から初夏の開花時期に2回ルピナスの花を楽しむためには、最初に花を咲かせた花穂を切るタイミングポイントです。また、同じ季節に2回花を楽しむためには、種蒔きや苗植えとその後の管理も大事です。