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ハーブとしても人気のラベンダーですが、紫色の花の立ち姿もいいものです。ラベンダー畑とはいかないまでもラベンダーの植わった庭は清潔感のある清々しさを思わせます。
目次
ラベンダーについて
ラベンダーはシソ科の植物で原産地は地中海沿岸なので寒さには強い植物です。0℃までなら冬を越せます。逆に高温多湿を嫌うので夏越えが山場です。これを無事に越せれば毎年きれいな花を咲かせてくれることでしょう。
種類
ラベンダーの種類は多くいくつかの系統別に分けられるのですが、大まかに有名どころを紹介していきます。
・ストエカス系の「フレンチラベンダー」
アングスティフォリアに比べれば多少は温暖な気候でも育ちますがそれでも炎天下にさらすと枯れてしまいます。ストエカス系は成長が早く特徴的な花びらはウサギの耳のように2本出ていてかわいらしいです。
・アングスティフォリア系の「イングリッシュラベンダー」
夏の暑さに弱いのでなかなか暖かい地域では育ちにくいです。北海道のラベンダーはこのアングスティフォリア系で寒冷地を好む品種なんですね。夏に切り戻すと秋にもう一度花を咲かせてくれます。
・ラバンディン系の「ラベンダーグロッソ」
アングスティフォリアに比べれば夏の暑さに強いのが特徴で比較的温暖な気候でも育ちます。とはいえ直射日光が当たるのは防ぎましょう。株が大きくなるので地植えにせず鉢植えで楽しむ方がいいです。暑さに強いとはいえ夏にはしっかりと刈込をして風通しを良くしてあげましょう。
土の状態
酸性の土壌を嫌うので種や苗を植える2週間ほど前に石灰を撒いて土を中和させてアルカリ性とまではいかなくても中性の土壌にしてから植えてください。水はけの良い土でなければすぐに根腐れをおこすため赤玉土を混ぜて土を作りましょう。
増やし方
花が終わったら種を作るために養分が持っていかれるので、その前に切り戻しを行ってください。増やし方は茎を挿し芽して増やします。
ガーデニングするのに適した時期
ラベンダーの花でお庭を彩るためにはどのくらいの季節に、どのように植えるといいのでしょうか?
植える時期
植え付けは3月ごろです。元肥を植え付け時に一回、花が咲いて収穫したらお礼肥えを一回すれば十分に育ちます。
開花・見ごろな時期
見ごろは5月6月です。きれいな紫色の花をつけます。
おしゃれなラベンダーの植え方
・紫×グリーン
グリーンの中にラベンダーの紫があると映えます。ポタジェガーデンといってフランス式の家庭農園では草花とハーブや野菜を一緒に植えて楽しむそうです。レタスの横にラベンダーがあっても素敵ですね。他にもハーブの仲間でゴールデンセージやクラリセージなどは同じ土壌を好むので相性がいいです。
・紫×紫
同系色のネモフィラや違う種類のラベンダーを合わせてもいいですね。
・紫×白
白い低めの花を手前に持ってくるとよりラベンダーが引き立ちます。イベリスは白や薄紫どちらでも合いますね。バコパなんかも合います。
お庭で楽しむだけではないラベンダーの活用方法
お庭に植える以外でも、ラベンダーを使って様々に楽しむことができます。ちょっとしたアレンジと工夫でもっと
切り花
刈ったお花は花瓶に挿して飾るのに最適です。清々しい香りが辺りに漂います。
ドライフラワー
束にした花の茎を縛って風通しのよい場所に吊るしておきましょう。色も香りもほんのり残るドライフラワーが出来上がります。
花だけ集めてポプリを作ってもいいですね。
精油
自宅で精油(エッセンシャルオイルですね)を作ることはむつかしいので市販の精油の使い方について書いていきます。
アロマテラピーでも使われるラベンダーの精油の香りにはさまざまな効能があります。
・自律神経によく作用するので気持ちが落ち着きリラックスできます。
・安眠効果があるともいわれ不眠症の方にもおすすめされています。
・鎮痛作用があり痛みを和らげる効果があります。
・抗菌効果で免疫力がアップします。
・消毒作用や炎症を鎮める作用があるともいわれています。
香りを嗅ぐときはアロマポットなどに適量入れて使います。肌に直接塗る場合はバシャバシャと原液を大量に塗るのは良くないので、一滴ほどを脱脂綿に取り使ってください。クリームに混ぜるとより馴染みやすくなります。お試しください。

