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ラベンダーの育て方
春から初夏にかけて紫色の花が株いっぱいに咲いて、よい香りが広がるラベンダーは花だけでなく、葉もさわやかな香りがあって全草が香る植物です。ガーデニングを始めて何か植物を育てようかなと悩んでいるのでしたらラベンダーがおすすめです。ラベンダーの効能は、主に鎮静作用があり、リラックス、安眠など。ストレスでこわばった心身をリラックスさせ、不安や緊張、イライラなどを和らげてくれます。庭での観賞用として栽培されるほか、精油、ポプリ、料理などさまざまな用途に活用されています。
ラベンダーにはさまざまな系統があり、香りが強いもの、暑さに強いもの、寒さに強いものなど性質が異なります。特に暑さが苦手な系統は関東地方以西では夏越しに失敗する事もあるので栽培環境や用途をよく考えて、それに合った系統、品種を選び育てましょう。
ラベンダー系統① コモン系(イングリッシュラベンダー)
おすすめの品種
ヒッドコート
最もポピュラーな品種。寒冷地向きで暑さに弱く、雨にも弱いので梅雨や秋雨時には雨にあたらない場所に移動しましょう。花色が濃く、花穂がコンパクトでドライフラワーにも向きます。
ロングパープル
開花期は6月~7月で「ヒッドコート」よりも花穂が長く、10㎝程度で花色は濃いです。切り花にしても花色が落ちない品種です。日当たりよく乾燥気味の土を好みます。高温多湿が苦手なので排水をよくし、庭に植える場合は盛り土を植え、花が終わったら株を全体の三分の一ほど刈り込みましょう。耐寒性はありますが、耐暑性はあまりありません。
ラバンスパープル
よく枝分かれして花つきが良く、草丈25㎝程度とコンパクトにまとまります。花は濃い青紫色でさわやかな香りがします。
ラベンダー系統② ラバンディン系(イングリッシュ系と原種のスパイクラベンダーとの交配種)
おすすめの品種
グロッソ
ラバンディン系では最もポピュラーな品種です。比較的耐暑性があり、暖地から寒冷地・高冷地まで幅広く栽培しやすいです。株張り1mほどの大株になります。
スーパーセビリアンブルー
暖地でも庭植えで夏越し・冬越しが可能です。植えつけから2年ほどで抱えるほどの大株になります。花数も多く、クラフト用にたくさん収穫できます。
アラビアン・ナイト
「グロッソ」に似た品種で花色も濃く、同様に大株になります。花穂はスマートです。
ラベンダー系統③ ストエカス系ラベンダー
おすすめの品種
アボンビュー
花期は4月~5月でストエカス系のなかでは生育旺盛で、バランスの良い草姿です。日当たり、水はけのよい乾燥した場所で育てましょう。早目に切り戻すと二番花も楽しめます。
ペダンクラータラベンダー
ストエカスラベンダーとよく似た品種で花穂、花茎が長く苞葉(ほうよう)も長いです。多くのエストカス系の交配親にもなっています。
ヴィリディスラベンダー
開花期は初夏で花の観賞期間の長いラベンダーです。黄緑色の花穂、苞葉(ほうよう)が特徴。耐寒性を強化した品種の為、暖地では屋外で冬越しできます。成長がとても早く、植えつけ1年目で30㎝~50㎝の株になります。
ラベンダー系統④ プテロスエトエカス系ラベンダー
おすすめの品種
ムルチフィダラベンダー
広く流通している種で「レースラベンダー」の名前で販売されています。香りは少なく、主に観賞用として流通しています。
ラベンダー・ブッチー
レースラベンダーに似るが別種で、細かい毛の生えたシルバーの葉が美しく、10℃程度の温度があればほぼ周年開花してくれます。
ベゴニアの育て方
科目 シュウカイドウ科
原産国 南米
花の色 ピンク 赤 白 オレンジ
大きさ 高さ20cm~60cm
とにかく丈夫で可憐な花
育て方
ベゴニアには多くの品種があり、主に木立性、根茎性、球根性のものがあります。学校の花壇などでよく見かける一般的な品種は木立性のセンパフローレンスが定番です。センパフローレンスは四季咲き性で春以降は夏の直射日光にも負けず、次々と花を咲かせ続けます。特に手入れもいらない丈夫な花で、株もそれほど背が高くならず姿も乱れないので、初心者向けの植物です。特別な手入れは必要ありませんが、湿気に弱いので、葉が茂りすぎてきたら、風通しをよくするために葉を整理したり、梅雨の前に切り戻しを行うといいでしょう。
育成に適した環境
日当たりのよい場所を好みます。日陰や半日陰では花がつかず寂しい株になってしまうので、なるべく日当たりのよい場所を選んで置くようにします。丈夫な植物なので、真夏の直射日光でもよく育ちます。コンクリートの照り返しにも強く、手入れもさほどいらないので、学校や公園などの花壇ででは定番の花です。土は水はけのよい土が向いています。湿気を嫌う植物なので、保水力の強すぎる土では根腐れを起こすことがあります。肥料はゆっくり効く緩効性の肥料を元肥として土に混ぜておきます。花が次々と咲く春以降は肥料切れを起こさないように、1週間に1回程度液体肥料を与えるようにします。
種まきの時期
種は2~3月ごろにまくようにします。発芽温度は25℃ですが、まく時期が寒い時期なので発泡スチロールなどで保温するとよいでしょう。種は非常に細かいので、まき易いようにシートなどにコーティングされた種も販売されています。発芽して苗が育った後、植え付けは3月ごろ行います。株の増やし方は挿し木でも増やせます。比較的簡単に根付くので、こちらの方法もおすすめです。挿し木は4月~5月ごろ行います。
水やり
湿気を嫌う植物です。水やりは土が乾いてから与えるようにします。元々乾燥には強い植物です、葉は肉厚で水をたっぷり蓄えることが出来る構造になっているので少々の乾燥には耐えられます。葉の表面がテカテカと光ってくると水が少ない印ですので、水を与えるサインにすることが出来ます。
気を付けたい病気
灰色カビ病 ウドンコ病
真夏に貴重な彩をそえる花
特に手入れがいらず、乾燥にも強いので公共の場所によく用いられる植物です。こんもりとよく茂り、ピンクや白の小さな花を次々と咲かすので群生させると花壇を明るく彩ることが出来ます。また、多くの植物が苦手な真夏の直射日光にも耐えられので、真夏の花壇には欠かせない植物です。家庭でプランターなどに植える場合は、株がよく茂るので株間を広めにとって植えるようにします。可憐な花が寄せ植えにも向いているので、初心者向けです。