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ヘデラは常緑性で暑さ寒さにも比較的強く、耐陰性もあるため室内での育成も可能です。ツル性でほかの植物と寄せ植えにしてもよく映えるため、フラワーアレンジメントなどにもよく利用されるガーデニングの人気者です。放任でもよく育ちますが、上手に育てるコツをご紹介します。
置き場所
ヘデラは耐陰性があるため、あまり日当たりのよくないところでも育ちます。ただし、植物である以上光合成をするため、完全なる日陰では育ちません。特に斑入りの品種の場合、あまり光量の少ない場所で育てていると、斑が消えてくることがあります。室内で育てている場合でも、なるべく窓に近い明るい場所を選びましょう。
真夏の直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、真夏に西日が当たるような場所は避け、レースのカーテンなどで遮光してあげましょう。
水の与え方
ヘデラはある程度乾燥には耐えますが、水が足りないと葉がしんなりと垂れてきます。
他の観葉植物と同じように、土が乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷりとが基本です。
土が常に湿った状態だと、カビの温床になったり、コバエがわいたり、根腐れしたり、いいことがありません。土は一度しっかり乾いてから水を与えるようにしましょう。
毎日少しずつ与えるというやり方が一番よくありません。水やりの前は乾かし、やるときはたっぷりというメリハリが大切です。
鉢底から流れるくらいというのは、根から出る老廃物などを流す意味もあるので、水を与えるときは、鉢底から流れるということを意識して行いましょう。そして、流れ出てきた水については、いつまでも鉢の受け皿に溜めて置かず、すぐに捨てましょう。
植え替えのタイミング
ヘデラを鉢植えで育てている場合、鉢の大きさにもよりますが1~2年で根がいっぱいになってきます。目安としては、鉢の底から根が出てきたり、水をやったときになかなか染み込んでいかなかったり、鉢の底から出てこなくなってきたら根詰まりのサインです。
根詰まりしたままにしておくと、育成も止まりますし、排水が悪くなって根腐れのリスクが上がります。根詰まりのサインが出始めたら植え替えのタイミングです。
植え替えは真冬以外ならだいたいいつでも大丈夫です。
植え替える際は、鉢から抜いたら古い土や傷んだ根を落として、一回り大きい鉢に植え替えるか、ある程度根を切り詰めてもとの鉢に植え替えます。
気温が高い時期は切った根から雑菌が入りやすいので、新しい清潔な土を使う用にしてください。また、根を切る場合は、清潔な刃物を使い、根を減らした分葉も減らしましょう。
植え替え後はあまり日差しの強くない場所で管理してください。
ハイドロカルチャーに注意
ヘデラはハイドロカルチャーでも育てられます。
ただし、土に植えているものをハイドロカルチャーに切り替えると、根腐れしやすくなります。ハイドロカルチャーは常に周りに水があるため、土の中で水を吸い上げるために発達した根では水が多すぎます。ハイドロカルチャーで育てたい場合は、水挿しから増やしたものが適しています。ヘデラは10センチ程度のツルを水に挿しておくだけで根が出てきます。根が出てきたらハイドロカルチャーに移行します。
水挿しから土に植える場合は、最初のうちは水を吸い上げる力の弱い根しかないので、しばらくは水を多めに与えてください。

