バラのオベリスクでの植え方 

バラのオベリスクの育て方

バラをオベリスクと一緒に植え付ける際の注意点について説明致します。

目次

バラをオベリスクで植え付ける際の注意点

初心者がオベリスクで犯しがちなミスが1つあります。それはオベリスクの中にバラ苗を植えてしまうことです。一見、見栄え上は正しいように思えるのですが、これをやってしまうと取り返しのつかないことになってしまいます。

バラは元々、根本だけでなく茎や枝の途中からも新しい枝が伸びますが、特につるバラはその傾向が顕著に表れます。しかしながら、途中から伸びた枝をオベリスクの外側で上手にオベリスクに這わせたり剪定をしたりするのは難くなります。

こういった状況は、装飾が施されたオベリスクの場合は、装飾が施されている=オベリスクの中に手を入れるスペースが限られることになるので、特に困難さが増します。

また、株元についても、オベリスクの中にあることによって、雑草を抜いたり枯れた枝を根元から剪定する時など、非常に面倒になります。万が一癌腫となった根元を切除する場合など、オベリスクの中だと諦めざるを得ません。

であるならば、オベリスクを一旦抜けば良いと思われるかも知れませんが、先程記載しました様に、既に根元や途中から成長してきた枝がオベリスクに誘引されているので、オベリスクと抜くためには、枝を半分以上剪定するか、オベリスクを壊す覚悟が必要になります。

ですから、オベリスクを植えるときには、必ずオベリスクの外にバラ苗を植えるようにしてください。

バラとオベリスクと植木鉢

植木鉢でもオベリスクは十分使えます。当然オベリスクそのものの直径よりも植木鉢の内側の直径が大きいことが前提ですが。

しかし、通常の植木鉢では、オベリスクの外側にバラを植え付けるのは不可能ですので、植木鉢の場合はどうしてもオベリスクの内側にバラを植える必要があります。その場合は、出来るだけ植木鉢の中心ではなく外側にバラ苗を植え付けた方が誘引しやすくなります。

そして、絶対にオベリスクの途中から枝を外にだしたりしないようにしてください。必ず、オベリスクの一番下の段よりも下から全ての枝をオベリスクの外に出してから誘引してください。そうするときれいならせん型の誘引ができますし、何といってもオベリスク自体の取り外しが容易になります。

植木鉢は地植えよりも土の入れ替え等で土を掘り起こすことが多くなります、その度に枝を半分も犠牲にしたり、オベリスクを破壊していては、バラにも懐にも優しくありません。

バラとオベリスクと風

オベリスクだけに限られた話ではありませんが、つるバラをオベリスクやアーチに誘引した際に、注意すべき点に風の影響があります。オベリスクだけの場合であれば相当な風が吹いても風はオベリスクを通り抜けてくれます。しかしなから、つるバラを誘引した場合のオベリスクは状況が一変します。

誘引されたバラの枝や葉が風をしっかりと受け止めてしまいますので、風の影響をモロに受けてしまい、最悪の場合はつるバラごと倒壊することもあり得ます。オベリスクはその構造上、ペグで地面に固定することができず、地面にオベリスクを単純に差すだけの構造になります。ですから、その分しっかりと土の中に固定する方法をとる必要があります。