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クリスマスローズは「冬の貴婦人」という別名があるほどその花の雰囲気は優雅でエレガントです。冬から早春にかけて、庭で花を咲かせる植物が少なくなる時期に次々と花を咲かせて、寂しい庭に彩りを与えてくれるます。クリスマスローズは丈夫な植物でいったん根付くと初心者でも簡単に育てることができます。個性あふれるさまざまなタイプの花を庭に取り入れて、素敵なナチュラルガーデン空間をつくってみましょう。
一般にクリスマスローズとして出回っている鉢植えや苗はヘルボルス属の原種と、原種を交配して誕生したガーデンハイブリットと呼ばれるものに分かれます。私たちが園芸店でよく見かける品種はガーデンハイブリットです。クリスマスローズは交雑種・交配種の実性でつくられるために品種名がつけられているものは少なく、花色・花弁の模様・花の形などの特徴によって分類されています。
花の色別おすすめ品種
黒~紫系
ガーデンハイブリット 剣弁カップ咲き スポット
シルバーグレーといってよいほど花の色が個性的な品種です。丸弁で整った幅広の花弁も素敵で数あるクリスマスローズの中でも最高峰といえるものの1つです。
ピンク系
ガーデンハイブリット 丸弁カップ咲き ピコティー
薄いピンクの花弁の縁に薄いピンクの覆輪がはいるピコティー咲きです。淡いピンクが葉脈のように花弁に入っています。チョコレート色の蜜腺もアクセントになっています。
白系
ガーデンハイブリット 丸弁カップ咲き スポットレス
白いとの基本ともいえる丸弁一重の花ですっきりとした印象です。花弁の中央に入る淡い緑色が雄しべのクリーム色と調和しています。
緑系
ガーデンハイブリット 八重咲き スポットレス
澄んだ美しい緑色の八重咲きの花が幾重にも重なっている花弁の美しさは絶品です。
黄色系
ガーデンハイブリット 半八重咲き ピコティー
透明感のあるさわやかな黄色に、赤色の覆輪がくっきりと入っているのが印象的な品種です。
クリスマスローズを庭に植えてみましょう
- 直径深さとも40㎝ほどの穴を掘って、腐葉土、バーク堆肥をそれぞれ両手で2杯分入れて、緩効性化成肥料も10g混ぜておきましょう。
- 花色や花形を確認できる花つきの大株を用意しましょう。根が少ない場合は鉢から抜いてそのまま植えましょう。根が固まっている場合は、根の生長が悪くなるので少しほぐして根をゆるめてやりましょう。
- 植える株を穴に入れて掘り上げた土を戻して、根元が地表よりも少し高くなるように調節しましょう。深植えにならないように注意して下さい。
- 根の間にも土が入るように株を植えましょう。植え付け後は軽く押さえて水やりをしましょう。
クリスマスローズを鉢に植えてみましょう
- ポットから根鉢ごと抜きとりましょう。根がびっしりと回っている場合は根の先端部や根鉢の肩を中心に古い土を落として根もほぐしましょう。
- ポットより二回りほど大きな鉢に鉢底ネットを敷いて鉢底用の土を少し入れて培養土を入れます。深植えにすると過湿になってしまうので元の土(根鉢)の肩が出るくらいの高さに植えましょう。
- 植えた後、不要な葉の整理をします。枯れて黄ばんでいるような葉は病気の原因になるのではさみで根元から3㎝ぐらいのところを切り取り、たっぷりと水を与えましょう。

