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「多肉植物」は「水をやらなくても枯れないとても丈夫な植物」と思っていませんか。実際、半年以上水をやらなくても平気な種類もありますが、多くの多肉植物はけっこうデリケートな植物なのです。

多くの多肉植物やサボテンの自生地は、乾燥した砂漠や岩場など厳しい環境の場所です。自生地の多くには雨季と乾季があって、雨季にはできるだけ水分を吸収して、乾季には体内に蓄えた水分を利用して生活しています。長い間雨が降らなくても生きていけるように、体の中に水分を蓄える仕組みがあるのです。このため、乾燥には強いですが、逆に鉢土がいつも湿っている状態では根が腐ってしまいます。

栽培の基本は、水はけのよい用土に植え、日当たりと風通しの良い場所で管理し、水を与えすぎないことです。水やりを忘れても枯らすことはありませんが、水の与えすぎで枯らしてしまうことのほうが多いようです。適度な水やりは必要ですので、季節による生育期や休眠期によって、水やりの頻度を変えることが重要です。

さまざまな性質をもつ多肉植物ですが、日本での生育パターンはだいたい3つに分けられるのでそれぞれにあった育て方をすれば大きな失敗はありません。

多肉植物の生育3パターン

「夏型種」の栽培方法  春から秋に生長し冬に休眠するタイプ

アガベ・アロエ・ガステリア・カランコエ・クラッスラ・グラプトペタルム・コチレドン

サボテン・セダム・パキフィツム・パキポディウム・ポーチュラカリアなど

4月~9月が生育期で、この時期に開花し、結実して株も大きくなります。生育期間中は日当たりと風通しの良い場所に置いて、鉢土の表面が乾いたら2、3日後にたっぷりと水を与えます。冬は水やりをごく少なくして休眠させ、種類にもよりますが、1ヶ月に1回の水やりで十分です。最低5℃ぐらいを保つと元気に越冬できます。高温多湿に弱いので、雨に当てないようにするのもポイントです。

「冬型種」の栽培方法 秋から冬に生長し、夏に生育を休むタイプ

アエオニウム・ケイリドプシス・コノフィツム・センペルビブム・チレコドン・ブルビネなど

生育期は9月~翌年の4月頃までで、春から秋に開花します。できるだけ日あたりのよい場所に置いて、鉢土の表面が乾いたら2、3日後にたっぷりと水を与えます。寒さには強いものが多いのですが、凍らせるのはよくないので真冬の夜中は室内にとり込みましょう。夏は風通しのよい涼しい日陰で休眠させます。水は全く与えないか、多くても1ヶ月に1回程度です。高温多湿に弱く、夏に水を与えると腐ってしまう品種も多いので、雨に当てないようにするのも大切です。

カラカラになって枯れたように見えるものもありますが、中に新しい葉ができています。秋になって水やりを再開すると、新しい葉が水を吸って元気にふくらんできます。

「春秋型種」の栽培方法 日本の暑さと寒さが苦手で、春と秋に生長するタイプ

アドロミスクス・エケベリア・セネキオセペロギア・ハオルチアなど

暑さにも寒さにも弱く、生育期は春と秋の短い間で、夏と冬は水やりをごく少なくして休眠させます。春と秋の管理は、夏型種と冬型種と同じです。

多肉植物は寄せ植えも楽しいですが、性質の異なる夏型種と冬型種をいっしょに植えないように注意しましょう。夏型種は夏型種どうし、冬型種は冬型種どうしで寄せ植えを作るようにしましょう。

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