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ゼラニウムはフクロウソウ科ペラルゴニウム属の常緑性低木で、南アフリカ原産です。
日本で知られているゼラニウムの仲間は主に4つのグループがあります。
ゼラニウム
花茎の先にボール状の花が咲く。四季咲き性
ぺラルゴニウム
アザレアに似た大輪の花が春から初夏に咲きます
アイビーゼラニウム
茎は下垂し、アイビーに似た葉をつけます。四季咲き性
センテット・ゼラニウム
葉に芳香があります。一季咲き性か二季咲き性
この4つのグループの中の「センテット・ゼラニウム」はその葉に一度触れたら数時間消えないほど強くさわやかな香りがあるのが特徴です。
自分の庭にいい香りの植物があると、とても癒されて楽しいものです。バラの香り、オレンジ、ストロベリー、ミント、アップル、など香りの種類も多彩なセンテット・ゼラニウムの品種を知ればきっと育ててみたい品種が見つかるはずです。
目次
鉢植えに向くおすすめのセンテット・ゼラニウム
シナモン・ゼラニウム
花期は5月。葉は料理の香りづけ、花はデザートなどの飾りつけに用いられます。日当たりのよい場所で乾燥気味に育てましょう。梅雨期は株が弱りやすいので風通しのよいところで管理するのがポイントです。
鮮明なピンクの花が次から次へ咲きます。香りはシナモンに似ており、茎は堅く直立します。耐寒性は弱く、老化しやすいので早目に植え替えましょう。
コンカラーレース
ヘーゼルナッツ・ゼラニウムとも呼ばれ、ナッツの香りがします。細かな切れ目の入った葉を持ちピンクの花を咲かせます。
開花期は5月~10月で十分な温度があれば毎年花を咲かせます。形がよくまとまるので鉢植えに向いている品種です。
パイン・ゼラニウム
葉や茎に触れるとパイン(松)に似た香りがします。葉には葉脈に沿って黒い班が入っています。こじんまりとしているので鉢植えに向く品種です。比較的耐寒性があり暖地では戸外の冬越しが出来ます。
庭植えにおすすめのセンテット・ゼラニウム
ローズ・ゼラニウム
バラの香りをもつゼラニウムです。葉や茎に触れるとバラのような甘い香りがします。ある程度の耐寒性があり、多くの園芸品種の作出に利用されたもっとも代表的な種です。料理やお菓子の香りづけ、香水や化粧品の原料としても利用されています。
アップル・ゼラニウム
葉や茎に甘いリンゴのような香りがあります。花は小さく目立ちません。ほふくして繁茂する性質なのでハンギングバスケットにも向いています。ある程度の耐寒性があるので、暖地では戸外の冬越しは大丈夫です。
葉に特徴のあるセンテット・ゼラニウム
ボントローサイ
新しい葉が成長するにしたがって、球場に丸くなりなんともいえないユニークな盆栽のような姿になり、葉に触ると甘めのレモンの香りが楽しめます。
管理は簡単でかなり乾燥にも強い品種ですので水の与えすぎに注意して下さい。春と秋は戸外でも管理できますが、真夏と冬は室内での観賞がおすすめです。
花が美しいセンテット・ゼラニウム
アプリコット
花期は4月~9月。切れ込みの深い葉にはアプリコットに似た香りがあり、ややボール状にまとまって咲くローズピンクの花が華やかな印象です。夏は出来るだけ風通しのよい場所で管理し、葉や枝が混んでいたらすいてやりましょう。日当たりがよい乾燥した場所を好み、水やりも乾いたらたっぷり与えますが、あまり与えすぎると根腐れを起こすので注意しましょう。

