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多くの野菜は日当たりを好みますが、室内でも明るい環境であれば栽培できる種類があります。スプラウトは、栽培に日光は不要で明るいキッチンや食卓の上などが適しています。また、新しい野菜として注目されるものに多肉植物があります。多肉植物は室内の日が当たる所や窓辺など明るい環境なら簡単に育てられます。
スプラウト
スプラウトは植物の新芽のことで、通常、タネから発芽した幼植物を野菜として利用しています。種類により異なりますが、双葉を緑化させたものには、βカロテン、カリウム、カルシウムなどが多く含まれています。暗所で発芽、生長させるモヤシとそれに光を当てて緑化した幼植物を利用するものとがあります。タネは必ずスプラウト専用のものを使用します。野菜のほかに牧草のスプラウトもあり、サラダ、炒めもの、煮物などに利用できます。
栽培スタート:春~初夏 秋
種まき→収穫まで:4~12日
気をつけたい害虫:清潔にしていればとくにありません。
1.準備しましょう
タネ(レンズマメ、スプラウト専用のもの)、容器(深さ4~5㎝、直径7㎝~8㎝で底穴のない清潔なもの)、だしパック、箱(暗所にするため)
2.だしパックにタネを入れて浸しながら流水で洗います。
3.タネの数倍量の水を加えて一晩吸水させ、暗所に置きます。
4.タネを流水でよくすすぎ、だしパックの水をよく切って容器に戻し、暗所に置きます。
5.箱の中などの暗所に置き、すすぎは毎日朝夕2回行います。
6.発芽したらだしパックから出して容器に移します。
7.容器にうつしてからも朝夕2回、静かに流水ですすぎ水を切り暗所に置きます。種皮が離れるものはできるだけ流水で取り除きましょう。
8.5~6㎝に伸びたら直射日光は咲き手明るいところに置き、双葉が開いて緑色になったら収穫しましょう。
おいしいスプラウトにするコツ
・スプラウトのタネを使いましょう。
・すすぎは日に2回行い、水切りして離れた種皮は腐敗の原因になるので取り除きましょう。
グラパラリーフ
パリッとした触感とフルーティーな酸味の多肉植物です。白粉を帯びた緑黄色で多肉質の葉はシャキッとした歯ごたえがあり、酸味が口中に広がります。基本的には生のまま食べます。葉の形のまま、適当な大きさに切ってサラダに加えたり、あえ物にしたりします。葉にカルシウムとマグネシウムを多く含み、食べると骨が強くなり骨粗しょう症の予防が期待できます。耐寒性があるので、温暖地では戸外でも越冬出来ます大鉢にまとめて植えるとインパクトがあります。
栽培スタート:春~秋
種まき→収穫まで:60日
気をつけたい害虫:とくにありません。
失敗しない栽培手順
- 苗、コンテナ、培養土(排水性がよい野菜用のもの)を用意しましょう。
- 葉が落ちやすいので、下葉を落とさないように植えます。
- 春から秋までは月2回、冬は月1回1000倍程度の液肥を施します。
- 葉が増えたら、数枚を残して下葉から手で採って収穫します。
- 茎から取った葉を乾いた土や皿の上に置くだけで繁殖できます。およそ3週間で葉の基部に子株がつくので根がでたら培養土に植えましょう。
おいしいグラパラリーフにするコツ
・用土は排水性のよい野菜用の培養土を使いましょう。
・水は土の表面がある程度乾いてから与えましょう。

