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スッとした爽やかな強い香りが特徴のローズマリー。地中海沿岸に自生するシソ科の常緑性低木です。
ヨーロッパでは肉料理や魚料理の香草として使われ、古来は悪魔を遠ざける神秘的な力があるとされていました。
冬から春にかけて青や紫の小さな花を咲かせます。
置き場や水遣りに注意が必要ですが、ガーデニング初心者にもおすすめのハーブです。
目次
ローズマリー3種
どの種類もガーデニングにぴったりですので、お好みの姿のものを選びましょう。購入時に成長したときの姿、花の色などお店の人に確認するのを忘れないでくださいね。
木立性
茎がまっすぐ上にのびるタイプです。
枝葉は左右に広がりませんが、縦に高くのびていきます。生長すると2メートルほどになるものもあります。
鉢植えや生垣に利用されるといいでしょう。
半ほふく性
葉の大きさが手ごろなので料理に使用するのに向いています。
生長すると枝葉が左右に広がるので十分なスペースが必要です。支柱に絡ませたり、トレリスを使って誘引で姿かたちを変えても楽しいですね。
ほふく性
地面を這うようにのびるため、ハンギングバスケットなどで垂れ下がるように栽培するのがお勧めです。葉は小さめでグランドカバーにも使えます。
ローズマリーを育てる際の3つの基本
地中海沿岸地原産のローズマリーは日当たりが良く、風通しの良いところを好みます。逆に寒さに弱いので、冬は風の当たらない軒下などに移動させます。
苗の出回り時期は4~5月。苗の時期は細い枝のように見えますが、育て方を間違わなければこんもりと大きく生長します。
鉢に植え替えたりや地植えした後は、3つのポイントに注意して育ててみましょう。
ポイント1乾燥気味に育てる
水遣りはあまり必要ありません。
鉢に植えた場合は、水遣りは土の表面が乾いてからにしましょう。地植えは真夏以外は基本的にはやらなくてOKです。
ポイント2肥料も控えめに
やせた土でも良く育つので、追肥は基本的には要りません。2,3年してから油粕や骨粉を混ぜた土をあげるといいでしょう。
チッソが多いと枝葉が茂りすぎて花が付きにくくなります。生垣や観賞用として育てたい場合は注意してください。
ポイント3蒸れに要注意
ローズマリーは暑さや乾燥に強いぶん、湿気に弱く蒸れやすい植物です。
伸びすぎた枝は適宜カットするとこんもりとした姿になりますよ。夏には収穫を兼ねて大きく切り戻し、風通しを良くしましょう。
代表的な使い道
ローズマリーは常緑の木なので、一年を通して収穫可能です。フレッシュでもドライでも使い道があるので、カットした枝葉は再利用しない手はありません。
料理に活用
肉や魚料理だけでなく、パスタやシチューにも相性抜群です。
独特の香りが臭み消しになり、殺菌防腐効果もあるので調理だけでなく保存にも使い道があります。
ティーにする
ドライのローズマリーの葉5gに熱湯200mlを注いだハーブティーはいかがでしょうか。
爽やかな強い香りはモーニングティーにぴったりです。また、消化機能を高めるので胃の調子が良くない時にもぜひ試してみてください。
入浴剤の代用に
血行促進作用もあるローズマリー。
茎や葉をお茶用パックに入れると入浴剤代わりになります。爽やかな香りは集中力や記憶力を高めると言われています。
ガーデニング初心者にお勧めする理由
見た目の美しさだけでなく、使い道もたくさんあるローズマリー。うっかり水遣りを忘れてもへこたれない植物なので、ガーデニング初心者でも安心して育てられますね。

