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最近はいろいろな種類の野菜の苗をホームセンターで簡単に手に入れることが出来るようになり、初心者でも家庭菜園を簡単にスタート出来るようになりました。野菜が元気に育てば、病気はあまり心配する必要はありませんが、害虫の被害は無視できません。毎日の水やりの際は、葉の先端部や葉の表裏をよく観察すると害虫や病気の被害を早く見つけることが出来ます。被害を発見したらすぐに害虫を捕殺し、被害にあった部分を取り除き、破棄しましょう。
「コンパニオンプランツ」で害虫を防ぎましょう
いろいろな野菜を植えたいとき、相互にまたは相手によい影響を及ぼす組み合わせを「コンパニオンプランツ」と呼んでいます。キャベツはモンシロチョウの幼虫のアオムシ、コナガなどの食害を受けやすい野菜ですが、リーフレタスには害虫を忌避する効果があります。1つのコンテナにキャベツとレタスを一緒に植えるか、それぞれのコンテナを接近させて置くことによって、キャベツの虫害を回避できたり、被害を軽減できたりします。ラッディシュとバジル、なすとパセリなどもコンパニオンプランツです。
薬剤について
無農薬栽培が理想ですが、野菜の種類や時期によっては難しいこともあります。最近は安全性の高い、食品成分由来(還元澱粉糖化物剤など)の農薬もあります。これは収穫の前日まで使用することが出来るので安全です。園芸用品には、病気の予防と治療に用いる殺薬剤と害虫退治用の殺虫剤、病気と害虫を同時に防除する殺菌殺虫剤などがあります。これらは厳しい基準をクリアしたもので、法律で安全性が確保されています。対象作物、濃度、使用回数、使用時期などを薬剤のラベルでよく確認して、正しく使えば安全な薬品です。
病気を防ぐために
・出来るだけ新しい培養土を使用し、連作は避けましょう。
・適正な水やりや施肥を行いましょう。
・日当たり、風通しを良くして丈夫な野菜を育てましょう。
・枯れた下葉や斑点が出来た葉は早目に取り除きましょう。
・ウィルス病を伝染させるアブラムシを防ぎましょう。
・殺菌剤を散布しましょう(食品由来のものもありますので利用しましょう)
害虫を防ぐには
・防虫ネットや防虫テープなどで被害を防ぎましょう。
・見つけたら捕殺しましょう。
・殺虫剤を散布しましょう(食品由来のものもありますので利用しましょう)
農薬の安全な散布の仕方
・使用する前に説明書をよく読みましょう。
・皮膚が露出しない服を着用し、使い捨てビニール手袋、マスク、ゴーグルなどを使用しましょう。
・日中を避けて、気温が低く、風のない朝夕に散布するようにしましょう。
・収穫までの日数を逆算して、安全性を確かめた上で使用しましょう。
・薬剤は葉の先端や葉の裏表などにまんべんなく散布しましょう。
連作被害を防ぎましょう
ウリ科やナス科などをはじめ、多くの野菜で見られる障害です。同じ科の野菜を同じ土で続けて育てると、土壌病害や特有の害虫が増加し、特定養分の減少が起こりやすくなります。例えば、スイカ・きゅうり(つる割病)、ナス・トマト(青枯病・萎凋病)、きゅうり・カラーピーマン(センチュウ)などの連作障害がありますので連作は避けるようにしましょう。

