カモミールはヨーロッパ原産の植物で、ハーブティなどでよく目にします。匂いがリンゴに似ており、癒しのハーブとしても有名です。
鎮静効果や消化を助ける働きもあるため、古代ローマなどでは薬としても使われていました。
家庭で育てて自家製のハーブティを作ることもできます。また、低く地を這うように生えるため、ガーデニングでグランドカバーとしても活躍します。
育てる際のポイントについてご紹介します。
目次
カモミールの苗と種
カモミールにはいくつかの種類がありますが、ガーデニングで育てる場合の多くはジャーマンカモミールと呼ばれるものと、ローマンカモミールと呼ばれるものが有名です。
一般的に、ジャーマンカモミールは種をまいて育てます。こちらは1年草の品種です。ローマンカモミールは苗を購入して育てます。ローマンカモミールは多年草の品種です。
シーズンごとに違う植物を育てたい場合はジャーマンカモミール、長く楽しみたい場合はローマンカモミールがおすすめです。
ジャーマンカモミールの育て方
ハーブティなどに使われるカモミールです。
春か秋の気候が安定したシーズンに種まきを行います。この際、害虫や病気の予防のために一度ポットなどに植えてから、花壇に植え変えることをお勧めします。
カモミールは肥料をあまり好みません。植え付けの際に少し必要になる以外は極力与えないようにします。
乾燥気味の状態を好みますが、乾燥しすぎると生育が悪くなります。与えすぎると根腐れする恐れがありますので、土が乾いたら水を与えるのを目安にします。
暑さには弱いので、直射日光を避けて風通しの良いところで育てましょう。
また、匂いが弱くなってきたら花のピークが過ぎているので、その場合は抜いてしまう方がいいでしょう。
ローマンカモミールの育て方
ローマンカモミールはエッセンシャルオイルや入浴剤など、化粧品として利用されることの多い品種のカモミールです。ガーデニングで育てる場合は苗を購入してから育てます。
多年草の植物ではありますが、暑さに弱く、暑すぎると溶けてなくなってしまうこともありますので夏の間は注意が必要です。
また、湿気が多すぎる環境もあまりよくありません。葉が茂っている場合などは、必要に応じて間引きや剪定を行うようにしましょう。
ローマンカモミールはジャーマンカモミールに比べて匂いが強く、グランドカバーとして芝生代わりに植えることも可能です。
コンパニオンプランツとしても
カモミールはキク科の植物ですので、他の植物と同じく虫よけ効果が期待てきます。そのため、コンパニオンプランツとしても活躍します。カブやブロッコリーと植えましょう。
カモミールの鉢植えをそばに置いておくだけでも効果的です。
一緒に植えることでいい匂いがするだけでなく、害虫を駆除してくれる一石二鳥の役割があります。
一方で、カモミール自体には害虫がつきやすいので注意が必要です。