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ウィンターコスモスの育て方
科目 キク科
原産国 メキシコ
花の色 白、黄色
大きさ 高さ30cm~1m
とにかく丈夫で手間いらず
小振りの花がとても可愛らしい植物です。かなり丈夫でよく育つため、ガーデニング初心者の方でも簡単に育てることができますが、一方で繁殖力が強いため雑草化しないようきちんとした手入れを行うことが必要です。
育て方
とにかく丈夫な植物で、暑さ寒さに強いので初心者でも簡単に育てられる植物です。よく育つので葉が茂りすぎたら株が蒸れないように葉を整理したり、切り戻しを行います。また、花がらもこまめに摘み取った方が株が長持ちしますが、ウィンターコスモスの場合は繁殖力が旺盛なのと、花も次々と咲くのでそれほど神経質に花がら摘みを行わなくても大丈夫です。地下に根を伸ばして増えるタイプなので、ほっておくと雑草化することもあります。適度に間引きしながら管理するようにします。
育成に適した環境
日当たりのよい場所であれば特に用土も選ばずよく育ちます。半日陰でも育ちますが、茎が徒長してひょろひょろになったり花付きが悪くなるので、出来れば日当たりのよい場所で育てます。用土は水はけのよい土であれば問題ありません。肥料は植え付けの時に緩効性の肥料をあらかじめ混ぜ込んでおく程度で、追肥も特に必要ありません。かえって肥料を与えすぎると花付きが悪くなってしまいます。いったん植えつけたらほっておくくらいでも大丈夫です。
種まきの時期
種まきは4月~6月ごろ行います。種は丈夫で暖地では越冬しこぼれ種でもよく増えます。いわゆるひっつき虫とよばれる人や動物に種をくっつけてあちこちに種を広げる性質なので、思わぬところから芽が出ていたりします。広がりやすい反面雑草化する場合もあるので、適度に間引きしながら育てて繁殖しすぎないようにします。ウィンターコスモスはさし芽でも増やすことが出来ます。5月~6月に新しく伸びた茎の先を10cmくらいの長さに切り、清潔なさし芽用の土にさします。半日陰で乾かさないように管理し、2~3週間で根が出ます。さし芽も簡単に増やせるので初心者にもオススメです。地中に根を伸ばして増えるタイプなので、鉢などに植えた場合は根詰まりを起こしやすくなります。その時は株分けを行います。鉢上げした株を適当な大きさに手でざっくり分けて鉢に分けて植え付けます。こちらもたいして手間がかからず行えます。
水やり
土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。土が乾かないうちに水を当てると根腐れすることもあるので水は与えすぎないようにします。基本的に乾燥にも強いので庭植えの場合はほとんど雨水だけで大丈夫です。夏の間は生育が鈍るので水やりは控え目に与えるようにします。
気を付けたい病気
特に気をつける病気はありません。時々ハダニが発生するので見かけたら薬剤で駆除しましょう。
冬に咲く貴重な花
ウィンターコスモスの名前のとおり、秋から冬にかけて咲いてくれる貴重な花です。冬の合間に花壇が寂しくなった時に咲いてくれるので、便利な植物です。コスモスという名前がついていますがコスモスの仲間ではありません。咲き方がコスモスに似ているから名付けられました。とても丈夫なので雑草化しないように気をつけましょう。
ユリを育てる際に最も注意したいこと
高山の岩場にひっそりと咲く孤高の花、ユリ。
そんなイメージのある花なので、ガーデニングで挑戦することをためらっていませんか。
植え付けから開花まで時間がかかるぶん、花が咲いた時の感動もひとしおです。
ユリの種類
ユリには原種からガーデニング用に作られた品種まで、さまざまな種類があります。
主に4つの種類に分類されます。
アジアティック・ハイブリッド
オニユリやスカシユリなど、アジア原産のユリを交配させており、ユリの中でも一番育てやすい品種です。「スカシユリ系」とも呼ばれます。
上向きの花を咲かせます。
オリエンタル・ハイブリッド
日本原産のヤマユリとカノコユリなどを交配させて作られた品種のことです。
芳香のある優雅な大輪のユリです。「カサブランカ」が有名。
ロンギフローラム・ハイブリッド
沖縄や屋久島に自生しているテッポウユリやカサゴユリなどを交配させた品種です。
トランペット・ハイブリッド
中国原産のリーガルリリーやキカノコユリを中心に交配させた品種です。
日当たり
ユリの種類によって好ましい環境は違います。
育てる場所を先に決めてから、買う品種を考えましょう。
日当たりのいいところを好む種類
イワトユリ
コオニユリ
エンチャントメント
アジアティック・ハイブリッド
ロンギフローラム・ハイブリッド
明るい半日陰を好む種類
オトメユリ
ササユリ
キカノコユリ
トランペット・ハイブリッド
木陰などの半日陰を好む種類
ヤマユリ
サクユリ
オトメユリ
オリエンタル・ハイブリッド
ユリの植え付け
球根の下から出る根のことを「下根」と言います。この根は地上部を支える役目があります。
球根から伸びた茎や出る根のことを「上根」と言います。上根は土から養分を吸収する重要な役目があります。
そのため、鉢植えでの植え付けは必ず深めに行ってください。浅いと上根が発達しないため、上手く生育しません。
地植えの場合は球根の大きさの1,5~2倍、鉢植えだと3倍の深さのところに植え付けます。
鉢植えの場合は毎年植え替える必要があります。
用土は赤玉土:腐葉土(またはピートモス)=5:5になるように作ります。
ユリの自生地は草原や岩場で、寒さには非常に強い植物です。
高温と多湿に弱い半面、夏の乾燥を嫌うので、植え付ける場所や鉢を置く場所には注意が必要です。
球根は乾燥に弱いため、買ってきたらすぐに植え付けるようにしましょう。
すぐ植え付けられなければ、湿らせたバーミキュライトやおがくずと一緒にポリ袋に入れて涼しい日陰に保管してください。
土の表面が乾いたらたっぷり水をやりましょう。
ユリの良い球根の見分け方
ユリの球根が出回る時期は、毎年10~11月。
種類もたくさんあるので迷いますが、いい球根とはどのようなものなのでしょうか。
ユリの球根はたくさんの花びらが集まったような形をしていますが、この一枚一枚を「鱗片」と言います。
この鱗片が隙間なく重なってよく締まり、重いものを選びましょう。
また球根が大きいほど花の咲く数は増えます。
傷がなくきれいな大球で、芽は一つだけのものが良い球根です。
芽が2つ以上ついていると芽の数だけ茎が伸び、結果咲く花が少なくなってしまいます。
鉢植えの場合、必要な球根の数は鉢の大きさに準じます。
大輪種でしたら6号鉢に1球、10号鉢に3球ほどがいいでしょう。
ユリの花期
5月あたりから早咲の花が咲き始め、6月がユリの花期のピークです。
梅雨が始まる時期でもありますので、病気が出やすくなります。
鉢植えなら軒下など雨が当たらない場所に移動させましょう。
室内の涼しい場所でしたら花を長く鑑賞できます。
ユリは、花が咲き終わってからの花がら摘みが欠かせません。
花の首のところから手で優しく摘み取りましょう。
ハサミは病気が他の花にうつる可能性があるため使わないでください。
花期の前後には、追肥を行います。
花の咲く前でも後でも大丈夫なのですが、7~8月の高温の時期は根を痛めるので避けましょう。

