アジュガとアガスターシェの上手な育て方

スイートマジョラムの育て方

目次

アジュガの育て方

科目 シソ科

原産国 中央アジア

花の色 ピンク、紫、青

大きさ 高さ10cm~30cm

耐陰性のある常緑植物

比較的強健で、日陰でも育ってくれる貴重な植物です。

育て方

花は細長い縦状の花穂をつけるので花がある程度咲き終わったら花茎ごと根元から切り取るようにします。花茎をそのまま残しておくと、種を作る為に栄養がとられる為花はある程度で見切りをつけて切り取るようにします。株はランナーと呼ばれるほふく性で、土の中に根を伸ばしてどんどん増えます。繁殖しすぎると花壇を覆いつくしてしまうので、ランナーの向きを調整したり、切り戻して株をコンパクトに仕立てるようにします。

育成に適した環境

明るい日陰の環境を好みます。例えば午前中光が当たるような場所ならば少々の日陰でも充分育ってくれます。花壇のシンボルツリーの足元や家屋の東側などが適しています。日当たりのいい場所はかえって株が弱ってしまうので避けるようにします。特に西日や直射日光の当たる場所は極端な乾燥や株の蒸れの原因となるので植え付ける場所を選ぶようにしましょう。植え付ける用土は水はけがよく同時に水もちのよい土にするようにします。一見矛盾する組み合わせに思えますが、余計な水分を溜め込まず、適度な水分を保持する程度と考えるのがよいでしょう。具体的には赤玉土に腐葉土やピートモスを混ぜた土を使うようにします。肥料は緩効性の肥料をあらかじめ植え付け前に土に混ぜ込んでおきます。肥料は与えすぎると葉ばかり茂り花付きが悪くなってしまいます。肥料は様子を見ながら与えすぎないようにします。

種まきの時期

種まきと株分けの両方ができますが、株分けの方が一般的で簡単に行うことができます。株分けは10月~11月の寒さが本格的になる前に行います。ランナーと呼ばれる株から伸びている新しい株先に2~3節程度を切り、増やしたい場所に植え付けます。この時、ランナーを切ると同時にランナーから伸びている根も傷つけないように掘りあげて植え付けるようにします。

水やり

乾燥には弱いですが、過湿の状態を嫌います。植え付ける用土は水はけがよく、同時に水持ちのよい土を使用するようにします。適度な水分を保持するようにして管理します。水遣りは土の表面が乾いたのを確認してから、水をたっぷり与えるようにします。土の表面が乾かないうちに水を与えると根腐れすることがあります。特に適度は水分を必要とする植物なので、水やりのタイミングは土の状態をよく見てから行うようにします。

気を付けたい病気

灰色カビ病

シェードガーデンにおすすめの花

日陰では花数が少なくなることが多い中で、日陰でも元気に花をつけてくれる貴重な花です。紫色の花は日陰でよく映えますし、暗緑色の葉は明るい葉色の他の植物と合わせることで花壇のアクセントになってくれます。日陰でも花をつけてくれる植物は少ないので、シェードガーデン(日陰の庭)しかない場所には貴重な植物です。

アガスターシェの育て方

科目シソ科

原産国中央アメリカ、北アメリカ

花の色白、ピンク、紫

大きさ高さ50cm~100cm

耐寒性がありこぼれ種でふえる丈夫な花

育て方

アガスターシェはシソ科の植物で、さまざまな品種があり、1年草扱いのものと宿根草があります。日本に多く出回っているのは宿根草タイプで、初心者でも比較的育てやすいです。苗の植え付けは3~4月または9~10月に行います。春に植え付けるとすぐに花を楽しむことが出来ます。生長すると草丈が50~100cmになるので、植える場所を考慮します。地植えする場合は、庭の土に堆肥を混ぜ込んでおくと良いです。鉢植えにする場合は市販の培養土を使用するか、自分で土を作る場合は小粒赤玉土6、腐葉土4の割合に緩効性化成肥料を混ぜ込みます。株間は25~30㎝くらい空けて植え付けます。植え付けて1ヶ月後から緩効性化成肥料を月1度与えるか、薄めた液肥を週に1度与えます。特に開花期は肥料をたくさん消費しますので、こまめに追肥をします。肥料が切れると花付きが悪くなります。花が咲いた後、摘心をして脇芽を出してやると草丈が伸び過ぎずバランスの良い株に育ちます。咲いた花はこまめに摘むと花付きが良くなります。冬は地上部が枯れますので、短く切り戻しておきます。寒さには強いですが、霜で株が傷む場合があるため、株元に藁を被せたり、腐葉土で株を覆うと安心です。春になると新しい芽が伸びてきます。また、土壌や気候が合っていれば、こぼれ種で翌年以降も勝手にふえていきます。経年で株が育ってくると、気候に耐性がついてきますが、小さな苗は屋外で冬越しさせると枯れやすいので、暖房の直接当たらない屋内で管理すると良いです。

育成に適した環境

半日陰の、水はけ、水もちのよい土壌が適しています。現在市場に流通している品種は夏の暑さに強いものがほとんどですが、真夏の直射日光に当たると弱って葉の色が薄くなる場合があります。また、夏の西日はなるべく避けたほうが元気に育ちます。また、肥料を切らさないように心がけてください。

種まきの時期

種まきは4月中旬~5月、または9月中旬~10月上旬が適期です。春にまいたほうが成功しやすいです。種まき用の土を入れたセルトレーかプランターに種まきをし、薄く土を被せて乾燥しないよう明るい日陰で管理します。1週間ほどで発芽します。本葉が3~4枚になったら元気な苗をポットに移植します。根が充分に張ったら植え付けが出来ます。その際、根を傷めないよう土ごと植え付けるようにします。また、挿し木や株分けでふやすことも可能です。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。鉢植えは鉢底から水が流れ出るまで水やりをすると良いです。花を咲かせる夏の時期は根が水切れを起こさないよう、朝と夕に水やりをします。冬は株が休眠期に入っているため、水やりはほとんど必要ありません。本来は、湿っぽく有機物の肥沃な土壌を好む植物ですが、日本では比較的乾燥気味にしたほうが花付きが良いです。水のやり過ぎで根腐れを起こさないよう注意しましょう。

気を付けたい病気

うどんこ病、灰色かび病、アブラムシ、ヨトウムシ、ネキリムシ、ナメクジ

シソ科のハーブで、別名でアニスヒソップとも呼ばれる

アガスターシェは、長い穂先に細かい唇形花を咲かせるシソ科の植物です。アニスヒソップ、ジャイアントヒソップという別名があり、ハーブとしても利用されています。その名前の通り、アニスによく似たスパイシーで甘い香りがします。ネイティブアメリカンはアガスターシェを風邪薬や咳止めとして活用していました。また、19世紀頃には、アガスターシェの花をミツバチが好むため養蜂家たちが「蜜源植物」として積極的にアガスターシェを栽培していた歴史があります。