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秋の紅葉が美しいもみじですが、ガーデニングでも育てることが可能です。
自宅のお庭で優雅に観賞したいものですよね。
もみじは日本各地に自生していますが、園芸種ではイロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジなどが育てられています。
もみじの植え付け
苗木が11月ごろから出回り、植え付けも同時期に行います。
苗木はなるべく幹が太く、根ばりがしっかりしているものを選びましょう。
庭植えの場合
あらかじめ成木の大きさ、樹形を知っておくことが大切です。
そのうえで、日当たりと水はけのいい場所を選びましょう。
日当たりが悪いと、紅葉の色が悪くなります。
お庭にもとからある土の状態によりますが、有機質の多い砂質土が理想的です。
場合によっては、砂や腐葉土、ピートモスを土にすき込んでから植え付けましょう。
もみじをあまり大きく育てたくない場合は、肥料は施しません。
植え付けたら、最初の1年は支柱で支えておきましょう。
鉢植えの場合
もみじは鉢植えでも育てることができます。
土は赤玉土小粒5、桐生砂5、腐葉土3の割合で配合した土を使いましょう。
桐生砂は水はけをよくする効果があります。
モミジは葉を観賞する植物なので、肥料はチッ素成分の多い発酵油かすなどを使用し、元肥として土にすき込んでおきます。
もみじの剪定
もみじは自然に生長した姿を観賞する植物なので、特に剪定は必要ありません。
ただし徒長してしまったり、姿かたちが乱れることがあるので、そう言った場合のみ剪定を行いましょう。
多くの落葉樹では冬の休眠期が剪定のタイミングですが、もみじは11月ごろに落葉してからから年内までに済ませます。
1月から活動期に入り、5月ごろまでは剪定を行えません。
苗が小さいうちは、徒長した枝を切り詰める程度にしておきます。
成木になってからは、込み入ったり絡み合ったりした枝や横に伸びるはずが直立してしまった枝(立ち枝)、かんぬきのように横に幹を貫き左右対称に生えている枝(かんぬき枝)の左右どちらかを切ったりして姿形を整えてください。
他には、6月ごろも剪定が行えます。
夏が来る前に混みすぎた枝をすかして、風通しをよくし、日光も内部に入るようにしましょう。
枝の切る場所は、節の上5~8mmのところか、枝のつけ根ぎりぎりのところです。
樹形が全体的にやわらかくなるイメージで剪定しましょう。
シンボルツリーとしてのもみじ
もみじは日本庭園で育てられる樹木のイメージが強いですが、海外種のカエデなどはシンボルツリーとして洋風なお家にもよく似合います。
品種によっては常緑のものもあり、すべてのもみじが紅葉するわけではなく黄色くしかならない品種もあります。
お庭のイメージと成木の時の姿形をすり合わせて、育てるもみじを決めましょう。
もみじは、品種によりますが、1年で30cmほどのびます。
あまり大きくしたくない場合は、鉢植えで育てることをおすすめします。
大鉢(10号以上)で2~3mほどまで育ちます。
観賞用としてもみじを育てるなら、様々な品種のもみじやカエデを組み合わせると自然のモザイク模様が楽しめます。
もみじが枯れる原因
植え付けや剪定に問題がなければ、もみじが枯れる原因は病気や害虫です。
暖かくなると、うどんこ病が発生しやすくなります。
薬剤を散布し、はやめに対策しましょう。
また同じ時期からカミキリムシも発生します。
成虫は見つけ次第捕殺しますが、幼虫は内部に入り込むのでやっかいです。
もみじの根元にのこぎりくずのようなフンが落ちていたらカミキリムシの幼虫がいる可能性があります。
穴から針金などをさしこみ、幼虫を刺して駆除します。
ただ完全には駆除できないので、日ごろからよく観察し予防することが肝心です。
もみじの根元の風通しが悪かったり、下草が生えていると虫が寄り付きやすいので、管理を怠らないようにしましょう。

